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【京都・園部】電動アシスト自転車でめぐる京都の里山サイクリング旅

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園部町

秋の行楽シーズンがやってきました! 今年の秋は、里山へサイクリングに行きませんか? スポーツタイプの電動自転車「e-bike(イーバイク)」を使えば、急な山道もスイスイ登れ、楽しい旅ができますよ。今回は、京都の里山でこの秋おすすめな自転車旅のご紹介です。
※記事中の情報・金額はすべて2024年9月時点・税込表記です。 

e-bikeで里山サイクリングに行こう!

園部町

京都府内にはいくつか、e-bikeの貸し出しやサイクリングツアーを開催しているスポットがありますが、今回は森の京都ならでは、南丹市園部町の秋の里山をサイクリングしようと、園部文化観光協会が主催するe-bikeツアーに申し込みました。

園部町

集合はJR園部駅西口にある園部文化観光協会。ツアーガイドは園部町で生まれ育った薮本万希子さん(写真)です。
本日は里山の風景を味わいながら、園部町の歴史が感じられるスポットを見学したり、ハチミツ絞り体験をしたり、古民家でランチをいただくというプランをお願いしています。見学箇所や体験などの要望は、予約時に細かく聞いてくれますよ。希望をすれば、蕎麦打ちや和太鼓、農業体験などもできるんですって。

園部町

自転車は5段ギア付きなので、きつい坂もスイスイ登れて、とっても楽ちん! しかもマイクとスピーカー付きのスマートヘルメットなので、いちいち止まらず走りながらガイドをしてもらえるのと、素敵なスポットを見つけて写真が撮りたくなったら「停まりま~す!」とガイドさんに伝えることもできます。また、長距離まで電波が届くので、万が一はぐれてしまっても連絡が取れるので安心です。

日本最古の天満宮へ

園部町

早速、坂道を上り下りし、最初のスポット「生身天満宮」に到着しました。天満宮というと菅原道真をご祭神とした神社ですが、こちらは全国で唯一、道真公が生きている時からお祀りされています。そのため「生身(いきみ)」と名付けられているのだとか。

園部町

子供の頃、おばあさんとよくこの神社に来ていたという薮本さんによると、園部には道真公の荘園と邸殿があったのだとか。道真公が大宰府に左遷される時、自身の八男を園部の代官・武部源蔵(たけべげんぞう)氏に託します。武部氏は道真公の無事の帰還を祈り、小さな祠を作って密かに道真公の像を安置。生祠(いきほこら)として奉斎しました。しかし残念ながら道真公は大宰府で亡くなってしまったため、神社に改め、生身天満宮と称するようになったのだそうです。
生身天満宮の詳しい説明はこちらをどうぞ。

日本で最後に造られた城

園部町

画像提供::薮本万希子さん

歴史ある天満宮を出て少し進むと、左手に園部城が見えてきました。園部城は明治に入って建てられた、日本で最後に造られたお城なんですって。
薮本さんによるとお殿様は長年、お城を築きたかったそうなのですが、外様のため許可が出ませんでした。それが大政奉還の後、都から一番近い外様大名だった園部藩は、“有事の際に天皇や都を御守するため”として、お城を築くことを許されたのだそうです。

園部町

現在、城跡は京都府立園部高等学校になっているので、現存する隅櫓(すみやぐら)や櫓門(ろうもん)などは外から見るだけ。見学をしたい場合は事前予約が必要ですが、ツアーでも事前に伝えておけば案内してもらえるそうですよ。
ちなみに私たちの後ろにそびえているのはお城ではなく、国際交流会館。そのお隣りの南丹市立文化博物館も城郭のような姿をしていましたよ。
園部城の詳しい説明はこちらをどうぞ

山里の風景を楽しむ

園部町

さて、住宅街の中を抜け、稲が実る黄金の田んぼの中を走り、園部川へ出ました。

園部町

園部町

川沿いの遊歩道は整備されていて、走っていても気持ちいい~! 川面を見れば魚のウロコがキラキラ光って見えますし、時々、青サギや白サギがやってきて漁をしたり、色々な鳥が遊びに来ている様子が見られたりして、自然を満喫することができました。

驚きの美味しさ! 休耕田を救うハチミツ

小林康夫さん

園部川から離れ、体験会場へ向かいます。
本日お願いしたアクティビティは、ハチミツ絞り体験。普段は外で行うのだそうですが、取材日はとても暑かったので、旧摩気(まけ)小学校で開催してくださいました。ありがたい!
実は養蜂をしているのは園部文化観光協会会長でもあり、摩気ハチミツの会の小林康夫さん(写真)です。

養蜂

画像提供:小林康夫さん

気候が良く、昔から農業が盛んだった摩気地区ですが、高齢化に伴い休耕田が増加していました。そこで小林さんら地元有志が集まって、休耕田にレンゲや蕎麦などを植え、養蜂をすることに。ハチミツを採取して販売すれば特産品になりますし、里山の風景も残すことができるのでは…と始めたのだそうです。

ミツバチの生体などを紹介する映像を観て勉強した後、いよいよ実践です。巣枠についたミツロウ(蜜蓋)をカット(写真左)し、遠心分離器に入れ、ハンドルを回して回転させながらハチミツを振り出します(写真右)。

ハチミツ採取

ゆっくり濾過をしたら、加熱をしてない純粋なハチミツのできあがり。早速、クラッカーに食べてみたところ、あまりの濃厚さと、今まで食べたことのない自然な甘さにビックリ!
「今の季節は栗の花の蜜でしょうか。市販のハチミツは砂糖を加えていることが多いんですが、これが自然の甘さなんですよ」と小林さん。
現在、小林さんたちが作っているハチミツの一般販売は行っていませんが、ふるさと納税で「休耕田を救うハチミツ」として購入することができるそうですよ。

時代劇のロケ地にもなった、神聖な空気が漂う神社へ

園部町

美味しいハチミツを食べて元気になったところで、次のスポットへとペダルを漕ぎます。遠くに雰囲気のある建物が見えてきました。シーバーで藪本さんに聞くと、あちらは元酒蔵なのだとか。風情がありますね~。

園部町

画像提供:園部文化観光協会

秋は大銀杏が美しく色づき、このような景色が見られるそうですよ。見に来たいなぁ。

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ほどなくして、770年以前に創建されたといわれる歴史ある「摩気(まけ)神社」が見えてきました。
鳥居をくぐると神聖な空気が漂っています。

園部町

立派な茅葺屋根の建物は、本殿・東摂社・西摂社を保護している覆い屋根で、地元の方々が茅(かや)を育て、数年ごとに葺き替えを行っているのだとか。本殿、東摂社・西摂社は京都府指定文化財。境内は京都府文化財環境保全地区に決定されています。
落ち着いた雰囲気の境内は、ドラマや映画のロケで使われることもあるそうですよ。

里山には素敵スポットがいっぱい!

園部町

神社を後にしたところで、そろそろお昼。お腹がすいてきました。ランチを食べに行きましょう。
宍人(ししうど)の交差点を通り過ぎ、田圃の横を走っていると藪本さんから「右手にハートが見えますよ~」との連絡が。
ほんとだ! 草をハート型に刈ってるんですね。かわいいので、自転車を停めて撮影。

さらに山道を登っていくと今度は「ここで湧き水を飲みます」との連絡が。見ると山からキレイな水が流れてます。
「ここの水は飲んでも大丈夫!」
手ですくってみると冷たくて気持ちいい~。美味しい水を飲んで上を見れば緑に囲まれ、とっても癒されました。※安全に考慮して撮影しております

古民家でランチを

園部町

こちらが本日、ランチをいただく「ギャラリーカフェ 道の途中」。
店主の田中裕さん(写真左下)が営む、築160年の古民家を活かしたカフェです。
入口には地元産の新鮮・安心な農産物が販売され、ギャラリーも併設。時にはライブなど音楽イベントも行われるんですって。

園部町

ランチは、地元で採れた野菜を使った「本日のおまかせプレートランチ【日替り】」(1,650円~)。
内容は日替わりで、取材日当日はミートローフ、キッシュ風オムレツ、季節のお野菜、スープとドリンクでした。

園部町

「こちらはスイーツも美味しいんですよ」という薮本さんのひと言でデザートも追加!
選んだのは「台湾カステラ」と「バスクチーズケーキ」(各450円/食事とセットにすると100円引き)。
どれも美味しく、とてもホッとできる癒しの空間でした。

園部町

さて、約600メートルも続く長~い新世紀第一トンネルを通り、出発した園部文化観光協会に戻ります。
トンネルの中は涼しい~!!

里山を自転車で巡る旅、いかがでしたでしょうか。4時間のサイクリング旅は、あっという間に終了。楽しかった~!
地元の方にガイドしてもらえるので、町に親近感がわきますし、何よりガイドさんのお気に入りスポットもたくさん、教えていただけました。
今回ガイドをしていただいた薮本さんは英語も話せるので、海外からお客さんが来た時、一緒にツアーを楽しむのもよさそうです。
これから行楽にはピッタリのシーズン。みなさまもぜひ、e-bikeで里山をサイクリングしてみませんか。

■■INFORMATION■■

園部文化観光協会 
TEL 0771-62-0050
9:0017:00、火曜日10:0015:00、木曜日9:0015:00 

電動アシスト自転車で京都・南丹の里山サイクリング
1090歳、1グループあたり最大8
所要時間: 45時間
料金:e-bike・スマートヘルメットレンタル代、ガイド、体験、
ミネラルウォーター、ランチ代込み(デザートは別料金)
通常12,000円ですが、キャンペーン中につき、ただいま9,600
お問合せ:園部文化観光協会
申し込み:園部文化観光協会もしくはトリップアドバイザーのサイトへ

ギャラリーカフェ 道の途中 
京都府 南丹市園部町口人ヒマキ50番地1
TEL 0771-68-3155
11:00 16:00(ランチは11:30 14:00
休 月・金曜日(祝の場合は営業)、年末年始
駐 あり

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