優雅な姿と気高い香りのバラの花。バラの花が一番好き!という方も多いですよね。ところでバラの花が咲くのは年一回じゃないってご存知でした? 多くは5~6月の春と、10~11月の秋の年2回で、中にはさらに夏も咲く品種があるそうですよ。
ということは、そう、今からがバラの花の見ごろなのです。綾部市にある「あやべグンゼスクエア」内にある綾部バラ園では今週末から「春のバラまつり」が開催されます。春の陽気に誘われ美しいバラを見に行ってみませんか?
綾部市民が丹精して育てたバラ園
「綾部バラ園」は、あやべグンゼスクエア内にあるバラ園。こちらでは120種類1200本のバラが植栽されていて、全て綾部市を中心とした市民ボランティアさんたちが丹精込めて育てています。
各バラの花の下には名前を書いたプレートが。こちらのバラ園は「オーナー制度」により維持運営されており、バラのオーナーの皆さんによる色とりどりなメッセージが添えられています。中にはこんな記念のプレートも。市民の方々に愛されているバラ園だということがわかりますね。さあ、園内を散策してみましょう。
「アンジェラ」のかわいいアーチがお出迎え
園内には、いくつかのバラのアーチが作られていますが、こちらは、ツルバラの中でも人気の「アンジェラ」という品種。沢山花がついて、かわいいですね。ここは写真映えしそう~!
アンネ・フランクゆかりのバラ
バラ園の中央にあるのが「アンネのバラ」。アンネと聞いてピン!と来た方もいらっしゃるかもしれませんが、そう、アンネとは『アンネの日記』の作者アンネ・フランクのこと。
このバラはベルギーのバラ育種家が育てた新品種で「アンネの形見のバラ」と名付け、アンネの父オットー氏に贈りました。そしてオットー氏と縁のあった綾部市在住の親子が、氏からバラを送られ、根付かせて今のように株を増やしたのだそうです。
アンネのバラが囲んでいる中央のマークは世界連邦のマーク。アンネの平和の願いを伝えるためマークが埋められています。綾部市は国内の「世界連邦都市宣言」をした都市として第1号なんだそうですよ。
中央がほんのりピンクに染まる「真珠貝」
こちらの中央がほんのりピンク色をしたバラは「真珠貝」という品種。
近くでみるとパールのように豊かな白色で、中央に淡いピンクを残したバラです。このバラは年1回咲きのバラ。今しか見られませんよ~。
綾部の特産品などお土産や抹茶スイーツも♡
あやべグンゼスクエア内には「あやべ特産館」があり、地元スイーツや綾部の農産物、黒谷和紙など特産品を販売。
さらにカフェでは綾部産の抹茶を使ったパフェやケーキなどがいただけますよ(こちらのパフェ、おすすめです)。
「春のバラまつり」へ行こう
今年のバラまつりは5月19日(土)~6月24日(日)の開催。上でご紹介したような見事なバラを堪能することができます。初日の5月19、20日は綾部市内のカフェやお好み焼き屋台が出店したり舞鶴市からカレーや鯖寿司・へしこ茶漬けの出店があったりするそうです。美味しいものを食べて、美しいバラを見るなんていいですね。
ところで気になる咲頃ですが、例年ですとバラ園での開花ピークは5月末~6月上旬。ですがバラ園の渋谷雄飛さんによると「今年は桜の開花が早かったように、バラも1週間ほど開花が早そうですね」とのこと。ということは、今週末から5月末が見ごろになりそうですね。丹精込めて育てられた1200本のバラを見に、でかけてみませんか?
綾部バラ園
京都府綾部市青野町亀無1-2
TEL 0773-43-0811(あやべ特産館)
開 9:00~17:00 春のバラまつり開催期間中無休