カニや寒ブリ、カキにサワラと、この時期、海鮮グルメが目白押しの丹後地方。いずれも、美しくも荒々しい日本海がもたらしてくれる恵みですが、その「海」そのものを凝縮した、知る人ぞ知る人気のお土産があるんです。
それは「塩」です!
京丹後市網野町にある「琴引の塩工場」は、琴引浜の海水100%の塩を生産する工場。My塩作り体験も行われているとのことで、魚の塩焼きが大好きなライター・村岡がちょっくらおじゃましてきました♪
こちらが「琴引の塩工場」。国道178号沿いの海を見下ろす場所にあります。大きく書かれた「塩」の字と、にょきっと突き出た2本の煙突が目印。入ってすぐに塩製品の販売スペースがあるので、こちらで受付を済ませ、いざ奥の工場へ足を踏み入れます。
「琴引の塩工場」は、平成9年の製塩自由化を受けて設立された工場。琴引浜近くの外海でキレイな海水を汲み、釜に張って薪で焚きつめ、少しずつ塩分濃度を上げていくのだそうです。据えられた四つの釜からは、水蒸気がもくもく。塩で清められているのでしょうか……なんとなく工場全体の空気が澄んでいる気がします。
さぁ、工場内に設けられたスペースで、いよいよ体験スタートです!! 用意されていたのは、高濃度の海水と土鍋とコンロ、その他木べらなどもろもろ。まずは①海水を煮詰めて、②水分がほとんどなくなったら、一旦ザルに上げ、③余分な水分(にがりですね)をきって、④再び土鍋へ。
木べらで混ぜながら水気を完全に飛ばしたら、世界に一つのMy塩の出来上がりです!
作業自体はとっても簡単♪火力が強いと黄ばんだりすることもあるそうですが、この時は大成功!純白の琴引浜100%の塩になりました。作った塩は容器に入れて、お土産とともに持ち帰ることができます。
薪を運んだり釜の海水をかき混ぜたり、ひたすら時間と体力が要る塩作り。そんな大変な作業をメインで担当しているのが、御歳73の「塩じい」こと西村静治さんです。塩じいは笑顔がチャーミングな町の人気者。体験で塩を煮詰めている間に、作業を見せてもらったり、できたての塩を舐めさせてもらったり。塩づくりについていろいろと教えてもらいました。
手間暇をかけても、海水約100gからわずか3g程度しかとれないという、希少な「琴引の塩」。海水に含まれるミネラルが程よく残っているだけでなく、きめ細かでまろやかな味がしました。塩じい曰く「漬物と魚に使ったら全然違う、そら違う。びっくりすんで」。さぁ、このスペシャルな塩で何を作ろう。まずは塩むすびかな……と、ワクワクで帰路に着いたのでした。
■■information■■
琴引の塩工場
所在地 /京丹後市網野町三津60-2
営業時間/9:00〜17:00
定休日 /日曜・祝日
電話番号/0772-72-5566(丹後半島 海遊)
↓↓体験の詳細・予約、その他、京丹後を含む海の京都の楽しい体験はこちら!↓↓
http://www.uminokyoto.jp/experience/detail.php?exid=87