京都の春の風物詩といえば、タケノコ! グルメ&ショッピングスポットは数あれど、タケノコ掘り体験ができるスポットって、あまり聞いたことないですよね。そんなレアな体験ができる農園が井手町にあると聞きつけ、子どもたちと一緒に行ってきました~。
まずは受付から
満開の桜に心弾ませながら、ほっこりさせてくれる手作りの看板を頼りに川沿いをてくてく歩いていくと受付に到着。出迎えてくれたのは、笑顔がステキでとってもキュートな「みどり農園」のお母さん。今回はタケノコ掘りAコースを体験。タケノコ掘り(※500g以上になると量り売り)、山菜摘み、BBQ&タケノコご飯がセット。五感で春を満喫できる内容になっています。「BBQはタケノコも出るからね~」とお母さん。一同、タケノコをBBQで食べたことないので大喜び。
タケノコ掘りゾーンへGO!プチハイキング
受付を済ませたら、竹林ゾーンへ移動。日本昔話に出てきそうな小さな橋を渡り、清流や花々など四季の自然を感じながら癒しのプチハイキング。木漏れ日を浴びながら5分ほど歩きます。農園周辺には展望台や滝なんかもあるそう。
タケノコ掘り名人がお出迎え!さあ、掘るぞ!!
山を登っていくと小さな小屋が見えてきます。そこで待ってくれていたのは、タケノコ掘り歴50年の名人である農園のお父さん。軍手とスコップ、カゴを借りて準備ができたら、早速、竹林の中へ。
落ち着いてよーく地面を見渡すと、土がこんもりと盛り上がったところが。「タケノコが下にある証拠や!」と名人。早速、盛り上がった部分取り除いてみると、な、なんとタケノコの穂先を発見!!そこからタケノコのまわりの土を丁寧に掘っていくのですが、イモ掘りをイメージして挑んだ私たちには固くて固くて・・・。「ここの土はタケノコに最適な粘土質、さらに竹の下には根がたくさん張っているから固いんや」と名人。細くて長い竹が空へと真っすぐに伸びているのは、根がとっても強いからということに納得。
タケノコ全体が見えてきたところで名人が仕上げを。タケノコ掘り専用のクワを根元に差し込んで一気に「ブチッ」。根が切れる豪快な音が試合終了のゴングとなりました。5~10分程度で美しい形をしたタケノコをゲット!この辺りで採れるタケノコは「山城(やましろ)タケノコ」というそうです。
名人芸をザ・披露!
地下足袋を履き、山の斜面を軽やかに移動する名人はなんと御年73歳!まだまだ現役。独特のフォームでタケノコ専用の細いクワを操ります。ブチブチと周りの根を切りながらアタリを付けて一気にクワを引き上げ、傷ひとつない立派なタケノコをアッという間にゲット!「手と耳の感覚だけが頼り。少なくとも習得するのに3年はかかるで」と名人。ちなみに名人おすすめの食べ方は、「アク抜きした後、初日はお刺身!」とのこと。
憧れの山菜摘み
掘ったタケノコを片手に持って、次は、山菜摘みへ。山の斜面にワラビ、ゼンマイ、ツクシが生えていて、片手一つかみ分だけ持ち帰りOK。日本古来のタンポポなんかも咲いていて、子どもたちも興味津々でした。
いよいよお待ちかねBBQ
渓流の畔にあるBBQ小屋で、川のせせらぎの音や鳥のさえずりを聴きながら食事ができます。農園で採れシイタケ、新タマネギ、丁寧にアク抜きされた新鮮なタケノコなど、自然の恵みたっぷりのBBQ。心地よい春風を感じながら、ゆっくりとした時間が流れていきます。
タケノコをBBQだなんてとっても贅沢。今がまさに旬のタケノコは柔らかな口当たり。サクサクというよりも、上品で滑らかな食感がたまりません!タケノコご飯は、タケノコの独特の甘みと旨味が絶妙。山城地方のおふくろの味を堪能することができました。
豊かな自然、農園のお父さんお母さんのあったかい人柄。美味しいBBQでのおもてなされ、取材であることを忘れてしまいそうになるほど。癒し効果バツグンの農業体験で子どもたち以上に大満喫しちゃってスミマセン(笑)
まだある!オプションのシイタケ狩り
プラス1人300円でシイタケ狩り体験も。肉厚たっぷりのジューシーなシイタケ、たまりません!!
■みどり農園■
★タケノコ掘りは5月中旬ごろまで開催
0774-82-2654(要事前予約)※当日キャンセルは朝8時まで
京都駅からJR奈良線で約35分、「山城多賀」駅から徒歩15分
料金は大人3500円(税別)子供3000円(税別)
【最寄りの観光スポット】
自動車で15~25分圏内のお立ち寄りスポットをご紹介!
京田辺市・・・一休寺(15分)
宇治市・・・平等院(25分)
山城町・・・蟹満寺(15分)