今、世界中でクルーズ旅行が大ブーム!最近テレビでも目にする機会が増えてきましたね。
これまで“クルーズ旅行”=お金持ちやハリウッドセレブあたりが楽しむもの、というイメージがあって、自分にはまったく縁が無いものだと思っていました。
ところが…今回の取材させてもらった舞鶴発着のクルーズ船・コスタネオロマンチカ、ここでお話を聞き、そして船内を見学させてもらい、これは行ってみたい…ってか、行けちゃうんじゃないか!?と、考えが180度変わったのです…!
庶民の代表KYOTOSIDE編集部員が、「クルーズ旅行に行ってみたい!」に考えが変わった理由を、お話します。
イタリアンカジュアルクルーズ
コスタネオロマンチカってどんな船!?
今回取材させてもらったコスタネオロマンチカは、イタリアのクルーズ船です。
まずは、基本情報からご紹介。全長220.6メートル、総トン数5万7000トン!最大乗客定員1800名の大型客船です。14のデッキを備え、客室数も驚きの789室。2012年に全面リニューアルして内装や設えも更にグレードアップした、まさにイメージ通りの豪華客船!動く巨大ホテル!
外航船なので、乗船するにはパスポートが必要。船内ではイタリアの法律が適用されます。
元々、ヨーロッパの地中海クルーズで世界的にも有名なクルーズ運行会社コスタクルーズ社が、アジアでの新しいインターポーティング(同一航路の各地の港で乗下船ができるクルーズ旅行)として選んだのが、波浪が静かで穏やかな“日本海”でした。コスタネオロマンチカの旅は、ツアーコースにより寄港地が増えることがありますが、基本は、舞鶴・金沢・境港・釜山・福岡の5大都市を周遊する船旅となっています。船がホテル代わりとなり、しかも目的地まで動いてくれるので、とっても楽に旅行を楽しむことができるんですね!
ぜひ知って欲しい!
クルーズ旅行をオススメしたい3つの理由
国内の各都市のみならず、韓国の釜山まで!?ってことは、もうまさしくこれは海外旅行!
しかしながら、やっぱり、“豪華客船で行くクルーズ旅行”というとどうしても「値段が高い」とか「期間が長いんじゃ?」などの先入観があるものですよね。
もちろん、わたしもそう思っていました。ところが、これらのギモンをぶつけてみると意外な答えが!!そこで、このコスタネオロマンチカをオススメできる、3つの理由をお教えします。
【理由その1:料金は意外とリーズナブル】
まず気になるのは、やはり金額面ですよね。コスタネオロマンチカでは、1人あたり1日1万円台からと利用しやすい金額設定になっています。もちろん、宿泊する部屋のグレードで金額は変わってきますが、金額には船内での朝昼晩の食事代、船内イベント、ショー、宿泊費、軽食費などが込みの状態!意外と、普通の海外旅行とそんなに金額は変わらないことが多いんです。大人2人につき、12歳以下の子ども2人が無料になるのも、家族連れには嬉しいサービスですね♪
【理由その2:乗船港が選べる!】
国内では福岡、舞鶴、金沢から発着コースが設定されており、近くの港から乗船可能です。京都舞鶴港では、1回の乗船で大体200から300人、多い時で400人ほどが乗船するそうですよ。クルーズ客専用駐車場を設けているため、車で舞鶴まで来て乗船されるお客さんも多数。駐車場から船のあるターミナルまでは連絡バスが出ているため、荷物を抱えての移動も楽ちんです。
【理由その3:時期や期間も選べる!】
コスタネオロマンチカは、今年は4月から10月にかけて、全部で32回の周遊が行われています。期間は4泊5日、5泊6日、7泊8日などのショートクルーズがメイン。自身のスケジュールに合わせたコースを選べるのも嬉しいですね。
高嶺の花…じゃない!
クルーズ旅行ってどんなもの??
では、実際に乗船した場合、中では一体どんな非日常空間が広がっているのか…リーズナブルなのにゴージャス!コスタネオロマンチカでの旅の魅力をご紹介します!
■コスタカード
まずはこれ、「コスタカード」のご紹介から。
乗船する際、自分のパスポートは船側に預けてからいざ船に乗り込みます。乗船後はこのコスタカードが身分証代わりであり、また船内での支払いもすべてこのカードで行うことになります。乗船後48時間以内にコスタカードに自分のクレジットカード情報を登録しますが、クレジットのない方は現金(船内はすべてドル。日本円からの両替も可能)をチャージしていくことになります。
食事代などはクルーズ旅行に含まれていますが、有料レストランでの食事や、バーでのお酒、カジノやエステなど追加料金が発生する場合にこのカードをかざして支払いを行います。
■船内グルメとドレスコード
これがいちばん気になるかもしれない…船でのお食事事情。
クルーズ船でのゴハンってすごく気になりますよね。コスタネオロマンチカの中には、無料のビュッフェやレストラン、有料レストランが複数存在します。イタリアのクルーズ船ということで、イタリア人メインシェフによる本場のイタリア料理をはじめ、アジア料理や和食、ステーキにシーフードなど、さまざまな食を好きなだけ堪能できます!
ちなみに、よく聞かれる「ドレスコード」も、コスタネオロマンチカの場合は他の船より断然カジュアルでOKです。タキシードやドレスを持っていかなきゃ!ということはなく、普通のスーツでOK。ドレスコードも「ホワイト」「浴衣」なんて時もあるそうで、そんなにかしこまらなくてもよいのは安心ですね♪
■カジノ
外国船ならでは!!な船内施設が、ここ「カジノ」ではないでしょうか。
現在、日本国内でカジノはご法度。ただし、日本の領海を離れるとスロットルマシーンや、ディーラーがいるバカラなどを行うことが可能となります。よく外国の映画なんかで見るカジノシーンを、生で見るチャンスかも!!
■ワインバー
ちょっと変わった面白い設備があるのが、ワインバー。なんと、ここには“ワインの自動販売機”があるのです!!自分で飲みたいワインを選び、好みの量を選んでグラスに注ぎ、飲むことができるんだとか。気になるワインをお試しでちょっぴり飲むことができて、気に入ればたくさん追加で飲むことも。ここ、ワインバーにはチーズバーも併設されており、夜になるとたくさんのチーズが並び、ワインと一緒に楽しむことができますよ。
■スイーツ
イタリアらしさと言えば、ジェラート&チョコレートラウンジも外せません。イタリアンジェラートは、当初なかったそうなのですがお客さんの要望により出されるようになったのだとか。チョコレートラウンジは、チョコが主役のカフェテリアです。チョコレートファウンテンなど、甘いチョコスイーツをつまみながらのんびりしたりおしゃべりしたり…憩いの時間になりそうですね。
■寄港地での過ごし方
さて、それぞれの寄港地に着いたら、皆さんどのようにして時間を過ごすのでしょう。
船内のツアーデスクで申し込んだツアーバスに乗って名所観光をしに行ったり、レンタカーを申し込んで好きな場所に行ったり、少し近隣を散策した後に船に戻ってノンビリ過ごされたり…思い思いの時間を1日〜半日過ごされるようです。
京都舞鶴港では、天橋立と伊根の舟屋群を巡るツアーや、個人で京都丹後鉄道に乗りに行くことが人気だそうですよ。
■デッキプール
豪華客船と言えば、屋上デッキにあるプール!これぞ非日常空間で、なんか憧れですよね。コスタネオロマンチカには2つの室外プールがあり、タオルも自由に貸出可能です。プールサイドにはチェアがズラリ並んでいます。プールサイドバーもあるため、飲み物片手に日光浴を楽しんだり、読書を楽しまれる方も多いそう。この日のテーマは「縁日」ということで、提灯が飾られお祭りモードでした。
■オープンエアジャグジー
セレブ気分を味わえるオープンエアジャグジーは、有料のプライベートエリアにある極上の癒やしスポット。海を独り占めしたかのような贅沢な時間を過ごすことができます。
■フィットネスセンター
船内にはパーソナルトレーナーが指導をしてくれるフィットネスセンターもあります。
ちょうどここは船首に位置しているため、ランニングマシンで走る時は、なんと目の前に広がる海を見ながら走れますよ!
■エンターテインメント
船内のステージでは毎日、無料で見られる何かしらのイベントやショーが行われています。
イベントやアクティビティは、客室に配られる船内新聞『Today』を見てプログラムをチェック!イタリア語教室やダンス講座などのカルチャー教室も開催されており、船内イベントも多種多彩です!
そうそう、船内には620名からなる国際色豊かなスタッフがスタンバイ。船内での公用語は英語ですが、日本語を話すスタッフも乗船しているのでご安心くださいね。
魅力的なカジュアルクルーズへGO!!
クルーズ旅行の利点と魅力、そして醍醐味…いかがでしたでしょうか?
今回取材させてもらって、わたしはクルーズに抱いていたイメージが本当に変わりました。
気軽に開放的に楽しめるコスタネオロマンチカのカジュアルクルーズ…イタリアの船らしい、陽気で明るい演出&おもてなしの空間。乗っている間は楽しい、非日常の世界を心ゆくまで満喫できることでしょう。個人的にも「行ってみたい、オススメしたい」と思えるものでした。
京都舞鶴港から出るカジュアルクルーズは、京都の新しい観光スタイルとなるかもしれませんね。
■■INFORMATION■■
コスタネオロマンチカ
<京都舞鶴港へのアクセス>
●電車の場合
「京都駅」からJR特急で90分「西舞鶴駅」へ。港までは寄港日は有料シャトルバス運行。
●車の場合
舞鶴西ICから第3ふ頭(乗客用駐車場)まで車で約25分
<問い合わせ>
●コスタネオロマンチカ乗船に関する問い合わせ
お近くの旅行会社へ
●京都舞鶴港へのクルーズ客船寄港に関する問い合わせ
0773-66-1037(舞鶴市みなと振興・国際交流課)
http://www.port.maizuru.kyoto.jp
●京都舞鶴港寄港地の観光情報
舞鶴市内の情報 舞鶴観光協会 http://www.maizuru-kanko.net/
京都府北部地域の情報 海の京都DMO http://www.uminokyoto.jp
京都府広域の情報 京都府観光ガイド http://www.kyoto-kankou.or.jp