「食欲の秋」。たくさん秋の味覚はありますが、やっぱり栗はハズせませんよね〜♪
そんな秋の味覚の王道・栗をこよなく愛する、自称「栗オタク」が営む絶品栗スイーツのお店があるんです!
丹波栗の郷・福知山に本店を構える「足立音衛門」。
今や、デパートにも出店し、知る人ぞ知る栗スイーツの名店。
「足立音衛門」の超絶美味しい栗スイーツと、その美味しさのワケをご紹介します!
これぞ「足立音衛門」の絶品栗スイーツ!
「天 銀寄」 1万2960円(1本 長さ:約16.5cm×幅:約6cm×高さ:約5cm)
「栗のテリーヌ」と名付けられた栗のパウンドケーキは「足立音衛門」の代名詞ともいえる商品。「栗のテリーヌ」は他の栗のケーキに比べ220g多い420gもの栗をたっぷりと使用し、「どこを切っても栗が顔を出す」ように作られたケーキです。なかでも、「天 銀寄」は丹波農園の最高級大粒丹波栗「銀寄」を使用し、オーナーの足立さんの「栗」愛が詰まった逸品。パッケージの文字も足立さんによる手書きで、最初の一個からシリアル番号が記載されています。
「集栗夢」 330円
サクサクのシュー生地に、丹後の牧場からビンに入って届くジャージ牛乳、赤卵、讃岐和三盆糖で炊き上げたカスタードクリームと、熊本県球磨地方の良く熟した栗の風味豊かなペーストを無添加安心の生クリームと合わせたマロンクリームに、栗の甘露煮が一粒まるごと入った贅沢なシュークリーム。多い時は一日60個〜100個売れる「足立音衛門 京都本店」の人気ナンバーワン商品。売り切れ御免なので、電話予約がオススメ。ライターの個人的感想ですが、今まで食べたシュークリームの中で一番美味しいシュークリーム!
「足立音衛門」の栗スイーツが絶品なワケ・その1
オーナーが栗オタク!
世界中の栗を知り尽くす!
34歳で5坪の小さなケーキ屋さんを始めたオーナーの足立音衛門さん。ケーキづくりの修行経験もない足立さんは、「家庭でお母さんが作るのと同じ方法で、子どもが安心して食べられる、お母さんの手作りの味」をモットーにケーキ作りを続けてきたそうです。乳化剤や安定剤、増粘多糖類を一切使用せずに作られたケーキは、今ではお子さんはもちろん、老若男女に愛されています。栗の木が豊富な福知山で育ち、落ちている栗を拾っては食べていたという栗好きの足立さん(今でも栗が落ちていると拾って食べるのだそう)。栗が好き過ぎて、日本全国の栗の産地や、栗の名木はもちろんのこと、イタリア、トルコ、チリ・・・と世界各地の栗を求めて飛び回っています。
全て自分のために作った!
商品は全てオーナーの足立さんが自分のために作ったものだそう。「こういうケーキが食べたい」「こんなスイーツがあったらなぁ」という自分の想いを、自ら試行錯誤し作り出したものだとか。それ故、妥協がなく、原価も高額なため、1万円以上もする栗のテリーヌ「天」については、「こんな高価なケーキをお買い上げいただけるとは予想だにしていなかった」と足立さんは言います。
心底、栗が好き!
果実の栗だけではなく、栗モチーフのものを見ては集めてしまうほど栗好きな足立さん。販売店舗はじめ、「足立音衛門」の敷地にある建物は、(株)松村組の創始者・松村勇吉氏の社屋兼住宅として明治45年(1912)~大正年(1917)にかけて建築されたもので、とてもフォトジェニックなのですが、取材させていただくにあたり、事務所にお邪魔させていただくと、そこは骨董屋さんかのような素敵なアイテムでいっぱいでした。有田焼に伊万里焼、韓国で見つけた品に、ランプシェードにまで栗モチーフが・・・。知識、経験、コレクション・・・筋金入りの「栗オタク」だと痛感しました。
「足立音衛門」の栗スイーツが絶品なワケ・その2
徹底した素材へのこだわり
素材は全て自分の足と舌で!
丹波の盆地特有の気候で育った丹波栗は、大粒で色つやが良く、でんぷんたっぷりでほっくほく。収穫量が少なく、ただでさえ希少な丹波栗ですが、商品によって丹波農園産のものに特化したり、日本と季節が逆になる南半球のチリからわざわざ新栗を空輸したり・・・足立さんが自分の足と舌で確かめた素材を使用しています。栗スイーツの主役である栗だけでなく、和三盆糖は讃岐の三谷さんから、バターは・・・、塩は・・・、小麦粉は・・・など材料全て、足立さん自らが世界中を飛び回り、生産者に直接会って納得したものだけを使用しているというこだわりぶり。
原材料の産地表示の先駆け
現在のように原材料の産地表示が義務づけられるようになる前から、「足立音衛門」の商品は原材料の産地表示をしていたのだそう。○○産バター、讃岐和三盆・・・などといったように、安心かつ納得して食べられるスイーツって嬉しいですよね。
「足立音衛門」の栗スイーツが絶品なワケ・その3
愛がいっぱい!
スタッフ全員、商品への愛が止まらない!
「足立音衛門」製造担当として11年目の福山愛美さん。大学卒業後、クッキー職人になり、一時は教育現場に従事していたという福山さん。「やっぱり、ものづくりに携わりたい!」と「足立音衛門」に。現在は「足立音衛門 京都本店」の厨房で、本店で販売するシュークリーム(集栗夢)やタルトなどを作っています。「理想のシュークリーム」をイメージしながら、季節やその日の天気、気温、湿度などに合わせて、日々細心の注意をはらいながら作っているのだとか。
販売担当の女性スタッフさんも「私は和三盆ヨーグルトが一番好き」、「私はプリンが好き。下のカラメルが美味しいんですよね〜」と笑顔で語るその表情から商品への愛が溢れています。営業担当の土田さん曰く、常温で日持ちするパウンドケーキをあえて冷蔵庫で冷やして、少ししっとりさせて食べるのがオススメなんだそうですよ。ぜひ、お試しくださいね♪
生産者&スタッフへの愛が止まらない!
前述の原材料の産地表記だけでなく、生産者の名前や顔を表記する先駆けも「足立音衛門」なのだそう。生産者の名前や顔が見えることで、お客様に安心感を与え、生産者にも感謝と敬意を表すという足立さんの意図が見えます。また、「栗のテリーヌ」などには、製造スタッフの印も押されていて、そこにスタッフの責任感と誇りを感じます。「誠意をもったモノづくり」。「足立音衛門」の真髄をそこかしこに垣間見ることができました。
秋の新商品&秋限定商品
「マロングラッセのケーキ」 3240円(1本 長さ:約16cm×幅:約5.5cm×高さ:約4cm)
この秋の新商品。ほんのりバニラの香る、口あたり優しいマロングラッセをたっぷり200g使用したパウンドケーキ。マロングラッセの栗はヨーロッパ最大の栗産地・イタリア産を使用。どこを切ってもマロングラッセが顔を出します。
「栗きんとんのケーキ」 2980円(1本 長さ:約16cm×幅:約5.5cm×高さ:約4cm)
仲秋の名月でもある十五夜や、栗をお供えすることから栗名月ともよばれる十三夜に合わせて、まぁるいお月様をモチーフにした秋限定のパウンドケーキ。ほくほくの栗のペーストに栗の甘露煮を加え棒状にした栗きんとんが入っています。
栗オタクのオーナーお気に入りスイーツ&食べ方
「人生最期に食べるとしたら?」との問いに、足立さんは「和三盆のパウンドケーキ(音衛門のパウンドケーキ)」と答えました。1620円と「足立音衛門」の商品の中では一番安価なケーキですが、一番作るのが難しく、音衛門の原点ともいえるケーキ。また、店頭で販売もされている鹿児島・知覧茶「村永さんのお茶[あさつゆ](1280円)」と一緒にスイーツをいただくのがお気に入りなのだとか。もちろん、こちらのお茶も足立さん自ら足を運び、選び抜いたお茶。玉露のような上品な味わいの品種「あさつゆ」だけを村永さんに分けてもらっているのだとか。少し濃い目に淹れるのがオススメだそうですよ♪
■■■足立音衛門 京都本店■■■
所在地:福知山市内記44-18
電話:0773-24-2043(お客様専用フリーダイヤル0120-535-400)
定休日:元日(1/1)のみ
営業時間:9:00〜18:30
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