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いま注目の里山LIFE!宇治田原町の自然と人が先生“森のようちえん”

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最近、里山(さとやま)や里海(さとうみ)暮らしが見直されていることはご存知ですか?

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自然と繋がりながら、より自分らしい暮らしをするため移住先を探す人も増えつつあります。

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京都府の宇治市に隣接する「宇治田原町」も里山の一つ。ここは日本茶発祥の地として知られ、和束町などと共に京都のブランド茶・宇治茶の生産を支えています。山肌には茶畑が広がり、お茶屋さんが点在する茶所です。

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2017年3月末に移住した若林さん家族は里山LIFEを謳歌しているところ。里山に興味津々のライターさかもとがお宅訪問してきました♪

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移住者ってどんな人?

若林さんご夫婦はともに保育士の資格を持ち、夫婦そろってとにかく子どもと自然が大好きなアラサー。

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たけるさんは大阪市出身。とっても穏やかで口数少なめのシャイな大阪人。一番の趣味は読書。本を片手に自然農法の「野草化栽培」を勉強&実験中。「目指すは自給自足。しょう油・味噌などの調味料を作ったり、狩猟をしたり…。海から水を汲んできて塩も作ってみたい」(笑)次々に野望を語ってくれました。

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じゅんさんは岐阜市出身。京都やカフェ、古道具がLOVE。田舎で生まれ育ったせいか、特技はご近所付き合い。自身のおばあちゃんがお手本らしい。今、第2子を妊娠中で2/22にゃーにゃ―ニャーの日が出産予定日。ちなみにペットは犬。“森のようちえん”をやりたい!と旦那さんを説得し、妊娠中も超パワフルに準備活動中。

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なぜ宇治田原??

二人の実家のおおよその中間になるのが宇治田原町。「高速道路のインターがあるので両親や地元の友人も訪ねてきやすい立地。とても自然豊かな田舎町なのに車さえあればスーパーや病院、コンビニにもすぐに行けるし。その上、世界遺産・平等院などの観光地も近いと楽しい。美味しいお茶もあるし」。

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自分たちの暮らしだけでなく、訪ねてきれくれる人をオモテナシできるところも場所選びのポイントのようです。

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移住したきかっけは?

移住前は車で30分ほどの隣町・宇治市でマンション暮らし。子どもが生まれて、より自然豊かで広い家で暮らしたいと思っていたころ、知人を介して空き家の話が舞い込んできたそう。

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築40年の古民家を買うって父親に言ったら『古民家・・・』と、ジェネレーションギャップなのか、驚いて最初は反対しちゃって…」とじゅんさん。

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リノベーションして新たな命が吹き込まれた古民家はカフェのようなオシャレ空間に大変身。友人や家族、近所の人が訪ねたくなる居心地のいいお家になりました。現在、2階はたけるさんがDIYで本棚を作っているところ。マイホームの醍醐味はDIY、日々満喫中のよう。

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「前に住んでた人が使ってたモノもたくさんあるよ」。好みの家財道具はそのまま引き継ぎ活用。アンティークの照明や家具、薪ストーブ、昔ながらの土間の炊事場、古道具たちとよく馴染みご夫婦のセンスのよさを感じます。お手本にしたい!!

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「要望があれば移住を考えている人に自宅を見学してもらっています。空き家を買うにしてもビジョンが見えないと不安ですよね。せっかくなんでお役に立てたらいいな」

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心配や不安はなかった?

「保育士の資格を持っているので仕事の心配はしていませんでした。町内に新興住宅地も増えてきてるし、保育士のニーズはあるんじゃないかなと」。

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若林さん夫婦がこれまで培ってきた経験と資格は安心材料にもなり強い味方。移住という一歩が踏み出せた大きな理由なのかもしれません。

移住してよかったことは?

町内は高齢化しているものの近所の人と関わり合いながら子育てができることが安心だといいます。

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「よくお野菜をわけてもらったり、いつも話かけてもらったりするので寂しくないし、子どもも懐いてる。移住する前の子育ての孤独感はなくなったかな」とじゅんさん。一方、たけるさんは「地元の消防団に入団したところ想像以上に喜んでもらえて、すごく嬉しかった」と語ってくれました。

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今後の目標は?

来年4月から“森のようちえん”「里山保育やまぼうし」を開設すること。

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保育士歴15年、さまざまな教育現場を経験してきたじゅんさん。保育に対するモットーと岐阜のある“森のようちえん”の教育理念がぴったりフィット、運命を感じたそう。

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森のようちえん”初耳の方も多いのではないでしょうか。北欧・デンマークで始まった野外保育のことで、基本的に園舎を持たず野外がすべて教室。まだまだ日本では馴染みがないかもしれませんが、既に200ほどの団体が国内にあり、今注目され始めている保育スタイルです。京都府内には5団体ほどあるそう。

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「里山保育やまぼうし」の園舎は宇治田原町まるごと、先生は自然&町の人たち。“森のようちえん”を体験できるおさんぽ会をのぞいてみました。末山・くつわ池自然公園は全国森林浴の森100選にも選ばれた、知る人ぞ知るスポット。

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子どもたちは、まつぼっくりやどんぐり、トゲトゲの栗を見つけては「どんぐり、落ちてるー」「栗がいっぱい落ちてるー」。

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森の中で目に留まったものひとつひとつに「わーキレイ」と目をキラキラさせながら秋の訪れを体感します。

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大きな丸太が数本ころがっている場所にさし掛かると、テーブルとイスに見えたようで急に森のパーティーが始まりました。

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早速、男の子は獲物を狙いに出かけます。木の枝で魚釣りごっこ。釣ってきた葉っぱの魚を「魚、焼いたよ」とパーティーのご馳走にします。

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枝に葉っぱを丁寧にたくさん刺して、焼き鳥に。葉っぱ1枚はアイスクリーム…と、料理がノンストップで次々に用意されます^^

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女の子は机で葉っぱのお皿に木の実を盛りつけパーティーの準備を。森の中にあるものだけを使って想像豊かにおままごとをして遊びます。各々が自然な流れで自分の役割を持ち、パーティーを盛り上げる姿がとっても頼もしかったです。

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最後に・・・

宇治田原町を気に入って移住してきた人が町に魅力を添え、さらに町おこしのコアなメンバーになって町を盛り上げる。この連続が町の活性化につながるのかもしれませんね。

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いろんな夢のある移住者が集まれば、町のチャンネルがどんどん増えて住民だけじゃなく、観光客も楽しめるようになりそうです。

 

Information

■里山保育やまぼうし

https://ujitawara-yamaboushi.jimdofree.com/

 

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