秋の京都と言えば、美しい紅葉めあてに国内外からたくさんの観光客で賑わいます。
世界中でもトップクラスの人気を誇る秋の京都観光ですが、どこへ行っても観光客でごった返し、なかなかゆっくり紅葉を楽しめない〜というご意見も多く聞こえてきます。
「ゆっくりのんびり、紅葉を愛でたい!」そんな方へ向けて今回は、京都市内のとっておきの穴場紅葉スポット&一緒に楽しめる秋フェス情報を教えちゃいます!
市内の超穴場…それは京都府立植物園!!
24ヘクタールという広大な敷地の京都府立植物園。
人を気にせずにゆっくりのんびり、美しい紅葉風景を心ゆくまで満喫できます。
植物園かぁ…と思ったそこのアナタ、侮るなかれ!府立植物園がオススメな理由を説明します。
■理由その1:イロハモミジだけじゃない!いろんな植物の紅葉を楽しめます!!
一般的に“紅葉”というと、イメージされるのは真っ赤に色づくカエデ科の「イロハモミジ」で、京都市内の有名神社仏閣の庭園に植栽されているもののほとんどがこのイロハモミジなのだそうです。
府立植物園では、イロハモミジ以外にもいろんな植物が植栽されており、それらの紅葉(色の変わり方)を楽しむことができます。
例えば、 “世界三大紅葉の木”と呼ばれる「ニッサボク」「スズランノキ」「ニシキギ」や、植物園イチオシの紅葉の木であり国内最大クラスの「フウ」など、一般にはあまり知られていない、珍しい紅葉する樹木や植物がてんこもり!
■理由その2:「なからぎの森」の池の周りは絶景ポイント
そうは言ってもやっぱり真っ赤なイロハモミジを堪能したい!という方も多いですよね。
園内に祀られる半木(なからぎ)神社を取り囲むように、自然の池があります。この池の周辺は、水際に植栽された約200本のイロハモミジが艶やかに美しく色づき、それはそれは見事な秋の景観を見ることができます。
池面に映り込んだイロハモミジもまた風情があり、紅葉銀座は園内でも一番人気のスポット。池から流れ出る小川のせせらぎに沿って歩く「せせらぎの道」沿いにも多種多様なモミジが植栽され、歩く人の目を楽しませてくれます。
■理由その3:世界遺産にも引けを取らない!歴史と由緒ある紅葉風景
園内の池は、植物園ができるよりずっと前に、自然が創りだしたものです。本来、日本庭園とは元々水が湧き出ていたり、池となっているところを利用し、そこに植栽を行い庭園を造るという池ありきのものでした。現在、文化財になっている庭園はそういうものばかりです。
ここで紅葉の景色を見るということは、ほかの世界遺産で見る紅葉景色に決して引けを取りません。
人工ではありえない自然の水際のラインとともにモミジを見られる非常に良いスポットです。
歴史的な景観の中で、とっておきのモミジを観賞してみてはいかがでしょうか。
■■紅葉豆知識■■
樹木医さんに聞いてみた!なんで京都の紅葉はキレイなの??
植物園の樹木医・中井貞さんにお聞きしました。 キレイに紅葉する条件は3つ。①寒暖の差(気温差)、②十分な日照条件、③水分環境が、大事なのだそうです。周りを山に囲まれた盆地の京都は、まち全体が上記の要素を満たしているため紅葉が美しく見えるのだそうです。
紅葉クライマックス!勤労感謝の日は秋フェス@植物園
植物園に行きたくなってきましたか??そんな方に更なる朗報です^^
11月23日(木・祝)の勤労感謝の日、府立植物園は入園料がなんと無料!!
ちょうど府立植物園の紅葉がいちばん美しい見頃を迎える時期なので、皆さん是非ぜひ、植物園へお越しください。
そしてもうひとつ耳寄りな情報です。この日、植物園では、「あすのKyoto・地域創生フェスタ」in京都府立植物園、通称「あすKyoフェスタ」が開催されます!!
「あすKyoフェスタ」って??
…と、お思いの方も多いですよね。
「あすKyoフェスタ」とは、簡単に言えば“府民のお祭り”!
京都府の未来を担う若者や子どもたちが夢中になれる空間をつくりだすイベントで、植物園の大芝生エリアなどで開催されます。
具体的に言うと、ご当地キャラたちのダンスや高校生吹奏楽部による演奏といったステージイベント、木工教室や文化財修復の体験型ワークショップ、ご当地特産品の販売ブースなど、とにかく内容盛りだくさん。あれもこれもと気になるものばかりです!
今年はプロ棋士が来場して、いま話題の囲碁を親子で楽しめる囲碁教室も開かれるそうですよ。
「きょうと地域創生府民会議」(事務局:京都府府民力推進課)が主催で、昨年の集客数はなんと1万4500人!!かなりの規模のお祭りなんです^^
■KYOTO SIDE編集部が注目した2つの見どころをご紹介!
今回で8回目となる「あすkyoフェスタ」。数ある催しの中からKYOTO SIDE編集部が気になったイベントとブースを1つずつご紹介します♪
ベーカリーあすのKyotoカップ
1つは、全国でパンの消費量1位!パン王国・京都ならではのイベント、「ベーカリーあすのKyotoカップ」。
京都府内の授産施設が京都府産の食材を使って作る地域性豊かなパンのコンテストです。
各施設がテーマに沿った新作パンを持ち寄って「食卓パン」「まゆまろパン」の2部門でコンテストを開催します。審査員は、植物園来場のパン好きさん先着200名!試食と投票で、それぞれのグランプリを決めます!各グランプリに選ばれたパンは、今後更なる販路拡大を目指して商品化を目指すそうです。
出展されるパンを少しだけご紹介。編集部では事前取材で一部の食卓パンを味見させてもらっちゃいました!
伏見産のお米を使って作られた食パン「米粉さくら食パン」は、可愛いさくらの形もさることながら何より食感がもっちもち。
見た目がシンプルな食パン「京の旨(きょうのうまみ)」は、京都府産の無添加天然塩とジャージーバターを使用し、その名のとおりじわっと旨味を感じられるふわふわ食パン。
抹茶色のオシャレなベーグルは、亀岡産の京都馬路大納言小豆をふんだんに使った「京都馬路大納言ベーグル」。食べごたえ抜群の美味しさでした。
出展されるパンは、南山城産のお茶を使ったデニッシュや、京にんじん&酒粕仕込みの食パンなどなど、京都産の食材を使った8種の魅力的なラインナップ。一体どのパンがグランプリとなるか…とっても楽しみです!!
“京都の海を味わおう!” 京都府立海洋高校ブース
京都北部“海の京都”エリア・宮津市にある京都府立海洋高校は、ただいま注目度急上昇中!
京都府域で唯一の水産・海洋系高校で、普通の高校にはない専門的な教育と、生徒が作り出す地元の魚介類を素材としたさまざまなヒット商品が話題になっています。
今回、「あすKyoフェスタ」では、食品経済コースの2年生が、自分たちで作った商品を販売します!
今回、彼らが「あすKyoフェスタ」で売るのは下記の商品。
まるごと1匹の高級紅鮭から作り出した鮭フレーク(200円)、生徒が丁寧に処理して作った干物(イカ一夜干し120円、カナガシラ干物50円)、ウニ堆肥(150円)、地元特産の由良みかんで作った由良みかんケーキ(1個60円)です。
聞きなれない魚“カナガシラ”は、海洋高校の生徒さんが実習船みずなぎで採ってきた、市場にもなかなか出まわらない珍しい魚です。
いずれも、売り切れ必須の人気商品です。手に入れたい方は、お早目に!
生徒さん達は「海洋高校がどんなところかをしっかり伝えられるように頑張りたい」と意気込みを語ってくれました。当日、彼らにまた会えるのが楽しみです^^
クライマックスを迎える植物園の紅葉と「あすKyoフェスタ」の両方を楽しめるのは、勤労感謝の日★
この日は、府立植物園で1日めいっぱい楽しんでみませんか?
この日に限り無料で入場できるのも嬉しい特典♪
11月23日(木・祝)は、ぜひぜひ、府立植物園へお越しくださいね♡
■■INFORMATION■■
日時 11月23日(木・祝)10:00〜16:00
※植物園の開園時間9:00〜17:00/入園は16:00まで
※雨天決行(ステージ等、一部中止になる場合あり)、荒天中止
場所 京都府立植物園 大芝生地ほか
入園料 11月23日は無料開園(温室、駐車場は有料)
問い合わせ 075−414−4211(京都府府民力推進課)
ベーカリーあすのKyotoカップ
日時 11月23日(木・祝)9:30〜16:00
場所 京都府立植物園 北山門付近
問い合わせ 075−255−0355(京都ほっとはあとセンター)
京都府立植物園
開園時間:9:00〜17:00 (入園は16:00まで)
通常料金:一般200円、高校生150円、中学生以下無料