今日はKYOTOSIDE編集部の乙女スタッフ達で、京都・春のイチゴ狩り取材へと行ってきました。
取材と言いつつ、今回はみんな目の色が違います。笑
本日は、これからイチゴ狩り最盛期を迎える精華町でのイチゴ狩りレポートともに、これを知ってるとイチゴ狩りがもっと楽しくなる!?イチゴのマル秘豆知識をご紹介しちゃいます〜^^
いちごのまち・精華町の「ひろびろ苺ファーム」へ!
という訳でやってきたのは、京都府の南西端に位置する精華町。精華町は、けいはんなプラザや国立国会図書館関西館、大手企業の研究機関などがある学研都市として知られています。
そんな精華町の特産物は「イチゴ」!!なんでも、もともと奈良県でイチゴ栽培が盛んに行われており、隣接する精華町にも入ってきたそうなのと、台風もなかなか来ない(きたとしても他府県を通って弱まってから来る)ため、ハウス栽培に適した土地柄なんです。雪があまり降らないこともイチゴ作りには適しており、どんなイチゴの品種でも育ちやすい土壌と言われています。
本日お世話になる、「ひろびろ苺ファーム」に到着しました!
昨年オープンしたばかりの、まだ新しい観光農園です。
入口すぐそばに受付があり、奥には大きなビニールハウスが見えます。あの中にイチゴが…!(^q^)
出迎えてくれたのはオーナー兼イチゴ農家の森元茂博さん(写真左)、そして藤田佳宏さん(写真右)のお二人。
実は、お二人の実家はこの近隣で30年ほど続いていた老舗のイチゴ農園。イチゴを作っていた両親が高齢となり、一旦は閉園した農園を引き継いで、イチゴをもっと美味しく広げていこう!と立ち上がったそうです。
元のイチゴ園の近くで新しくイチゴを作り始め、昨年2月にこの観光イチゴ園「ひろびろ苺ファーム」をオープンさせました。
今日はお二人にいろいろお話を伺いながら、イチゴ狩りにチャレンジです。よろしくお願いします!
大人も大興奮!イチゴ狩りスタート!!
ひろびろ苺ファームには、全部で14棟のハウスがあり、「さがほのか」と「やよいひめ」という2品種のイチゴがそれぞれのハウスごとに育てられています。
イチゴ狩り時は、このどちらかの品種のハウスで、制限時間45分の間、採り放題&食べ放題が楽しめるのだそう。
早速案内されたのは、「さがほのか」のハウス。
ハウスに入った瞬間、ふわっとイチゴの香りに包まれました。そして、ハウスの中はなんだかポカポカあたたかい!!
イチゴがふっくら育つためには、日光と温度(12〜25℃くらいが適温)が必要。ハウスはビニールが二重になっており、寒波の時でも締め切れば中は結構あたたかく保つことが出来るため、12月くらいからイチゴを育てることができるのだそうです。
目の前には、ズラリと並ぶ緑の葉の列、そしてちらちら葉の間から垣間見えるのは真っ赤なイチゴ!!
1ハウスあたり約1500株ほどのイチゴ苗が植えられているとのことで、壮観な光景。これは…テンションが上がります!
乙女達、ハウスへとなだれ込み、カップ片手に採るのに夢中です。あらあら、みんな取材だってことを忘れてる…^^;
ひろびろ苺ファームのイチゴ狩りの特徴は、昔ながらの「土耕栽培」。地面に畝(うね)を作り、苗を植える方法です。
最近のイチゴ園では、地面より高い位置で栽培する「高設栽培」が主流になりつつあるため(イチゴがぶら下がるので食べやすい)、土耕栽培でやっているところは今どき珍しいのだそうです。
土耕栽培のメリットは、イチゴの味がより濃厚になること。土がつくと食べづらいため、黒いビニールシートを被せて苗だけ外に出しています。ビニールをかぶせることで汚れを防いだり、雑草が生えてくるのを防ぐ役目もあります。
お水はどうやってあげているのかというと、ビニールの内側にチューブ・ホースがあり、そこから水が出て栽培しているのだそうですよ。
ここで、ひろびろ苺ファームで採れる&食べれらる2つの品種をご紹介します。
やよいひめ(群馬県でうまれた品種)
細長い形が特徴。大きくてかためで歯ごたえあり。
酸味があるが味が濃く、甘くてジューシー。全体の糖度は10度、先端の糖度が15くらい。
日持ちするイチゴのため、ケーキなどに使用されるそう。
さがほのか(佐賀県でうまれた品種)
水分が多いため実がやわらかく、あまり日持ちはしない。
甘みが強く、酸味はあまり感じられない。全体の糖度は10度、先端の糖度が12〜13度ほど。
ツヤツヤ、ふっくらとした大粒のフォルムが特徴。
イチゴ狩りで食べられるのはどちらかの品種ですが、どちらも間違いなく美味しいのでまったく問題ありません♪
今回は取材のため「さがほのか」と「やよいひめ」、両方のハウスに入らせてもらいましたが、同じイチゴと言えども品種が違えば、味も採り方もいろんなことが違ってくるということを知りました。
例えば採り方、さがほのかは茎が硬いためガスッと実を取りますが、やよいひめは実を持ち上げて横にスライドする感じでひっぱる(茎ごと取る)と、やわらかいので茎ごと採れちゃいます。
食べ頃は、やっぱり根本まで赤くなってるもの。大きい方に目がいきがちだけれども、小さい方が味がギュッと詰まっていて濃厚で美味しいという情報を聞きました。
美味しい食べ方は、ヘタと芯をキレイに取って、ヘタの方から食べること。先端にいけばいくほど、イチゴの甘みを感じられます。
乙女達、「あま〜い!」「美味しい〜!」「楽しい〜!」と、大興奮!
みんなのはじける笑顔を見ていますと、いかに楽しいかがわかりますね^^
大人は確実に童心にかえります。笑
写真を撮るのも楽しいイチゴ狩り、しっかり堪能させてもらいました!
ひろびろ苺ファームでは、精華町産のイチゴを使って、オリジナル商品「いちごジェラート」(350円)や「いちごジェラートもなか」(300円)も販売されています。
※パッケージに描かれた萌えキャラは、精華町の広報キャラクター・京町セイカです。
その他、こちらでは練乳など持ち込みOKとのことで、これはちょっと嬉しいですね。
生クリームやアイスを持ちこんでイチゴパフェを作る人もいるのだとか(笑)
ただ採って食べるだけでも楽しいのに、持ち込みで自分流のイチゴの食べ方が出来るなんて、更に楽しめそうです。
これを知ってるとイチゴ狩りがもっと楽しくなる!?4つの豆知識
イチゴのプロ、藤田さんと森元さんに、イチゴについてビックリする話を聞きました!
こういう豆知識を知っておくと、イチゴ狩りがもっと楽しくなりますよ〜
その1:実録!イチゴが出来るまで!!
イチゴがどうやって出来るかって、なかなか見る機会ないですよね。
写真を見てもらえば分かりますが、まずは白いイチゴの花が咲きます。(イチゴ狩り中に「可愛い〜❤」って取っちゃう人がいるそうですが、それは絶対ダメ!)
受粉したら、お花の真ん中=花托(かたく)と呼ばれる部分が膨らんできます。花びらが落ちたあと、この花托はムクムクと大きく育っていき、先端から徐々に赤味を帯びて、最後は真っ赤になります。(花が咲いてから約45日ほどで赤い実になります。あたたかくなるともっと時短!)
なので、実はイチゴって“果実”ではないんです。どちらかというと“野菜”なのだそうです。
イチゴの果実は、イチゴに付いている種のようなつぶつぶ。種にみえますが、こっちがイチゴの果実なんですよ。
その2:種からじゃない?ちょっと意外なイチゴの赤ちゃん
つぶつぶが種でなく果実なら、イチゴって一体どうやって苗ができるのでしょう。
二人に聞いてみたところ、「それはですね…」と言って、おもむろに畑のイチゴの中から1つの茎(ランナー)を取り出しました。
「これがイチゴの赤ちゃんですよ」と言って見せてもらうと、先端に子株が!!ここが地面に接すると、そこで根を張り、新しい苗ができるのだそうです。
イチゴはもともと、このように親株からランナーが出て新しい子苗が生まれます
この苗作りが、イチゴ農家さんにとっていちばん難しい作業なのだそう。イチゴは全体的に病気になりやすいのと、虫もつきやすいため、苗作りにはすごく苦労されるのだそうです。
その3:ミツバチ、大活躍!!
各ハウスの入り口に置かれた木箱。この中にはたくさんのミツバチが入っています。
花を咲かせた後、イチゴの花の受粉作業を行なうのは、なんとミツバチ!!ミツバチの受粉作業がなければイチゴにならないため、彼らはとっても重要なお仕事をしています。
ちなみに、たまに形が凸凹したイチゴがありますが、あれはハチの受粉が均一にできなかった、つまり受粉がうまくいかなかった時にできるものだそう。ミツバチの仕事は責任重大です…!
その4:大粒と小粒の違いって知ってます?
ハウスの中では大きなものから小さなものまで、いろんなイチゴが育っています。
温度によってイチゴは大きい、小さいが変わるのだそうです。
あたたかいと小さくなり、寒いと大きくなる…一見逆に思えますが、イチゴは緑色のうちに大きくなり、赤くなりだす時はもう大きさが決まった時。寒いと色付きだすのに時間がかかり緑色の期間が長いため、今の時期は個数的には少ないけれど、大粒のイチゴが多いそう。春先、どんどんあたたかくなりだすと小粒だけど鈴なりにイチゴがなりだし個数は爆発的に増加、イチゴ狩りとして旬な時期を迎えます。
ちなみに、大きくても小さくても食べ頃は実がパチッと少しはじけてるもの。割れ欠けに見えますが、これを見つけたらラッキー!な超完熟イチゴです。見つけたら早い者勝ちですよ♪
さぁ!春はイチゴ狩りへお出かけしましょう!
イチゴ欲が満たされた乙女達も大満足!!
イチゴの旬と呼ばれる季節は3月から5月。これからどんどんあたたかくなってきますし、お出かけ予定にイチゴ狩りは、編集部としてもイチオシです!!^^
ぜひ、お友達、カップル、ご家族、みなさん連れ立って、春のイチゴ狩りへと行ってみてください♪
ここ精華町「ひろびろ苺ファーム」以外でも、京都府下にはイチゴ狩りできるスポットがいっぱい!
KYOTO SIDE 甘〜くて楽しい!春のイチゴ狩り
↓↓
https://www.kyotoside.jp/entry/20170228
※最新情報はそれぞれHPやお電話にてご確認ください。
■■INFORMATION■■
ひろびろ苺ファーム
所在地 京都府相楽郡精華町北稲八間上坪30
電話番号 090-2107-3887(予約受付時間9:00〜17:00)
アクセス 近鉄京都線「新祝園」/JR片町線「祝園」から徒歩15分
※イチゴ狩りは完全予約制
イチゴ狩り営業時間
2月3日〜2月25日【営業:土日】1回目 10:30 〜/2回目 13:00〜
3月3日〜5月中旬【営業:火水土日】1回目 10:00 〜/2回目 13:00〜/3回目 14:30〜
イチゴ狩り料金
大人(中学生以上) 1700円
小学生 1400円
幼児・3歳以上 1100円
※持ち帰りは別途有料
http://www.hirobirofarm.com