あったかい部屋で、おでんや鍋などをつつきながら飲む日本酒が美味しい季節になりましたね~。昔ながらの伝統的な酒造りをしている酒蔵では寒い冬の間に仕込む「寒造り」が行われます。そして、その「寒造り」のお酒が仕上がるのが、まさに今。中でも12月頃~3月に絞ったお酒を「しぼりたて」と呼び、新酒ならではのフレッシュ感が魅力です。今回は京都府の蔵の中から「しぼりたて」が美味しい、おすすめの5蔵をご紹介します。お酒選びの参考にしてくださいね!!
今が美味しい、「しぼりたて」とは?
秋に収穫した新米で仕込まれる「寒造り」。いよいよ発酵が終わり、絞ったばかり、できたてホヤホヤのお酒が「しぼりたて」です。基本的に日本酒は出荷前、2度火入れ処理をしますが、「しぼりたて」は火入れをしないのが特徴。そのため若くてフレッシュな味わいが魅力です。まさに凍てつくような今の季節にしか飲めないお酒なのです。
白砂が美しい久美浜湾に立つ蔵
熊野酒造
山陰海岸随一、6km以上も続く白い砂浜と「小天橋」と呼ばれる砂州に仕切られた久美浜湾の岸辺に立つ熊野酒造。蔵から湾が一望できることから、「久美の浦」と名付けられたお酒を造っています。熟練の但馬杜氏の下で修練を積んだ蔵元杜氏・柿本達郎さんが、「五百万石」や「京の輝き」など京都府産の米を使い、精魂込めて醸した純米や吟醸酒が魅力です。
★今しか飲めない!冬におおすすめの酒
美しいボトルは贈り物にもオススメ!「久美の浦 しぼりたて生原酒」
そんな熊野酒造で今しか飲めないのが、「久美の浦 しぼりたて生原酒」。寒造り(冬に仕込むお酒)最中のしぼりたてのお酒をそのまま瓶詰した生酒。新酒ならではの麹の香りと濃醇な味わいが特徴です。久美浜の冬を思わせる白地に銀文字のラベルもステキ!テーブルの上に置いても絵になります(^^)/
【販売期間】 ~2月
【値 段】 720ml 1170円 1800ml 2330円
【ここでも買えます】
ジェイアール京都伊勢丹
熊野酒造
京都府京丹後市久美浜町45-1
℡0772-82-0019
200年続く宮津の老舗蔵
ハクレイ酒造
創業は天保3(1832)年、約200年も続く老舗の酒蔵です。スッキリした味わいと喉越しが特徴で飲み飽きしない超辛口酒「酒呑童子」が有名。蔵があるのは天橋立に近い、海と山に囲まれた風光明媚な地。由良ヶ岳中腹より取水した名水「不動山水」を仕込み水に使い、地元農家と契約した安全・安心なお米を使用して醸しています。
★今しか飲めない!冬におおすすめの酒
旬のカニやタラとも相性ぴったり「白嶺 初搾り(生酒)」
淡麗でスッキリとしたキレの良い酒を生み出すといわれる酒米「五百万石」を使用した純米吟醸酒。穏やかな香りと、スッキリとした旨味、上品な後口が魅力です。生酒ですが、実はぬる燗もオススメなのだとか。
【販売期間】冬期限定
【値 段】 720ml 1350円
【ここでも買えます】
丹後周辺の酒販店
日本銘酒会加盟店
ハクレイ酒造直営店
ハクレイ酒造
京都府宮津市字由良949
℡ 0772-26-0001
食中酒としても人気急上昇! 軟水で仕込む酒
城陽酒造
創業1895年。木津川の伏流水と穏やかな自然に恵まれ、歴史と伝統に育まれた酒造りを継承している蔵です。地下100mから汲み上げた軟水の地下水と、契約栽培米や全量酒造好適米を使い、朝早くから杜氏を中心に蔵人たちがほぼ手造り、小仕込みで醸造しています。また、「食事と相性が良く、飲み飽きしないフレッシュな味わい」なことから、今、ぐんぐん人気が高まっている蔵です。
★今しか飲めない!冬におおすすめの酒
しぼりたてならではの活性感も楽しもう「城陽 純米吟醸55新酒しぼりたて無濾過生原酒(山田錦)」
兵庫県産山田錦100%使用。55%まで精米して低温発酵でじっくりと仕込んだ純米吟醸酒。搾りたてをすぐに瓶詰。新酒らしい爽やかな吟醸香とフルーティで芳醇な味わいを持ち、ピチピチと弾けるフレッシュ感が特徴です。
【販売期間】1月下旬から無くなり次第終了
【値 段】 720ml 1500円 1800ml 3000円
【ここでも買えます】
(株)富屋 本店、京都駅店
酒屋くぼしま
浅野日本酒店Kyoto
(株)タキモト
城陽酒造
℡ 0774-52-0003
※2019年1月25日追記
城陽酒造 春の蔵開きのご案内
酒蔵の春を告げる蔵開き祭、2019年度の開催が決定しました!
日時:2019年3月10日(日)10:00〜15:00(小雨決行)
場所:城陽酒造 家屋敷地内
詳しくはこのポスターをチェック!!
京都の町中で酒造りを続ける
松井酒造
享保11年創業。京都大学の近くに構える、まもなく300年を迎える老舗の酒蔵です。比叡山系の柔らかく癖のない澄んだ味わいの地下水を使い、蔵元が自ら杜氏として3人の蔵人と共に酒造りを行っています。米を蒸すところから麹造り、瓶詰めに至るまで全ての工程に蔵人の手が入り、アナログですが手間をかけ、丁寧で、きめ細やかな酒造りが身上です。
★今、飲みたい!冬におおすすめの酒
しみじみと米の旨味を感じる「辛口純米 五紋神蔵KAGURA 無濾過生原酒」
一切ろ過を行わず、無濾過、生酒、原酒にこだわって造られる代表銘柄「五紋神蔵KAGURA」の辛口純米酒です。京都産酒造好適米「祝」65%精米使用し、精米歩合だけではない造りで実現できる旨さが魅力です。1回の仕込みで少量しか仕込まないため、2ヶ月に1度新酒が造られるのも特徴で、瓶詰めのタイミングによっては活性感が感じられることも(活性感が楽しめる最初に瓶詰されたものには「中汲み」の栞が添えられています)。どっしりとしたお米の味わいと、含んだ瞬間に充満する果実の香りが魅力です(意外にコタツでミカンと一緒に楽しむのもおすすめ)。京都市左京区にある吉田神社の節分祭でも飲むことができますよ。
【販売期間】一年を通して※2カ月に一度程度、完売のため品切れ期間有
【値 段】 720ml 2263円
【ここでも買えます】
浅野日本酒店KYOTO
ジェイアール京都伊勢丹
酒屋くぼしま
松井酒造
℡ 075-771-0246
世界で最も海に近い、伊根湾に立つ醸造所
向井酒造
「京の春」「ええにょぼ」「伊根満開」などで知られる1754年創業の蔵です。昔からブリの三大漁場として栄えた京都府北部の伊根町に位置し、地元漁師から好まれるキレのある食中酒を製造されています。但馬杜氏組合所属している唯一の女性杜氏・向井久仁子さんの蔵としても有名です。
★今しか飲めない!冬におおすすめの酒
新酒ならではのフレッシュ感を楽しもう「純米生原酒 京の春」「純米生原にごり 京の春」
どちらも「京の春」よりラインナップ。右は「純米生原酒 」。山田錦67%精米で、米の旨みを感じる芳醇な味わいながらキレがあり、特に鍋料理やブリなど脂の乗った魚とも相性バッチリです。ボトルも美しいのでプレゼントにもおすすめ(瓶の色は変わる可能性あり)。
左は「純米生原にごり」。辛口派の方にも甘口派の方にもおいしいと評価されている1本。ボトルに書いてあるように活性しているので開ける時にご注意を。これだけで満足感があり、つまみなどナシでいただけます!(飲みすぎにご注意を)
【販売期間】1月~
【値 段】 720ml 1500円 1800ml 3000円
【ここでも買えます】
まつがさき商店
向井酒造
℡0772-32-0003