宇治茶の一大産地である和束町。町にはそこかしこに茶畑が見られ、のどかな風景が広がっています。ここで最近ジワジワとクチコミで広がっている、お茶の産地ならではのワークショップがあるのこと……“抹茶に抹茶で絵を描く”その名も「抹茶アート体験」!
一体どのようなワークショップなのか、実際に体験してきました!!
地元・和束町を盛り上げるため一念発起
抹茶アート体験を主催するのは和束町出身の吉田さん。吉田さんは一度府外に就職したものの、ほどなくして和束町に戻ってきました。その時に町が以前よりもさみしくなっていることに驚き、危機感を覚えたのだそうです。そして地域のイベントに参加するうちに「和束を盛り上げよう!」と決意、新たな道に進み始めます。
地元こだわりの茶葉の直売所&カフェである「和束茶カフェ」で働きだした吉田さんはそこで和束茶の魅力に魅せられ、日本茶インストラクターの資格を取得(とっても難しい資格なのだそう…!)。そして抹茶に絵を描く“抹茶アート”と出合いました。自分が描いた抹茶アートの写真をSNSに投稿するとたちまち評判となり、自身でワークショップを始めるようになりました。
ワークショップスタート!まずは和束町とお茶について学ぶ
体験ではまず、和束町や宇治茶についてのプチ講座から始まります。
宇治茶がなぜ高級茶とされているのか、ブレンドの技術の話や、茶農家さんや畑ごとに味が全て違うおもしろさ、抹茶や煎茶の作り方の話など吉田さんの柔らかな口調に思わず聞き入ってしまいます。
初心者でも安心♪抹茶アート体験スタート
プチ講座が終わったら、いよいよ抹茶アート体験が始まります。
最初に吉田さんがお手本を見せてくれます。茶筅の使い方や抹茶の点て方など丁寧に教えてくれるので、初心者でも安心して体験できますよ。
まずは茶杓2杯分の抹茶を用意。次に熱湯を注ぎ入れ、茶筅で点てていきます。この時に手首のスナップをきかせながら、底から泡立てて表面をなめらかにしていくと、絵の具用の濃茶がしっかりと乗せられます。(濃茶はあらかじめ用意されています)
次に、抹茶の上に描いていきます。筆は、和菓子などに使う菓子切楊枝。
濃茶に楊枝をくぐらせてすくい上げ、抹茶の上に置いていくイメージでスーッとひくと綺麗に描けるとのこと。実際にやってみると意外と簡単にできちゃいます。個人的なイメージですが、醤油皿に醤油で落書きする感覚です。
また、楊枝の角度やすくう濃茶の量を変えれば線の太さも自在に変化できます。失敗しても抹茶を点てなおせば何度でも描きなおせるので、慣れるまで練習してみるのもアリですね!
さらに最近発見したという新技も!!
抹茶の部分に楊枝で水を少し乗せればうっすら白くなるんです!この新技にみなさん大盛り上がり。全員の第一作目はパンダでした笑
パンダを描いた後は思い思いの絵に没頭。描き始めると夢中になって静かになってしまうのが常なのだとか^^
体験後は、みんなで和菓子とお抹茶を美味しくいただきました。
「この体験を通じて、宇治茶や和束町に興味を持ってもらえれば」と語る吉田さん。この体験では、必ずしも何かを描かなくてもよいのです。線を引いて模様を描いたり、文字を書いたりするだけでも楽しめるのが抹茶アートの醍醐味。小さなお子さんから大人まで、みんなが楽しめる一味違ったお茶体験。気になる方はぜひ、和束町にお越しくださいね!
■■INFORMATION■■
抹茶アート体験
所要時間 約1時間
参加費 1人1,500円(お菓子付き、人数により応相談)
定員 4名~
要予約
※和束町内外含め、月1~2回開催
開催情報・申し込み・問い合わせ:
茶席書房うてな
yoshida@matchaart.info
TEL:090-7881-4602