そのたおやかな美しさから、古来日本人に愛され続ける藤の花。今回は、福知山市の北部、鬼伝説で有名な大江町にある藤の名所を2つご紹介します。藤の花言葉は、「決して離れない」。物理的な距離はとっても、心の距離は離れない。そんな世界でありますように。
推定樹齢1200年を誇る藤の古木に感動!
才ノ神(さいのかみ)の藤
見頃:5月のGW連休中〜10日頃 ※今年は例年に比べ開花が早く、見頃も4月25日頃~GW頃になりそうです。(2021.4.19追記)
福知山市大江町の南有路では、5月の連休中〜10日頃にかけて、推定樹齢1200年を誇る府の天然記念物才ノ神(さいのかみ)の藤が見頃を迎えます。京都の自然200選にも選ばれている美しい藤棚です。
※今年度は4月18日頃には既に咲き始めが報告されていて、4月25日頃~GW頃には見頃を迎えるようです。(2021.4.19追記)
才ノ神の藤は、自然に自生したヤマフジで、約30メートル四方に渡って艶やかな藤棚が広がります。藤棚の下から上を見上げると、30〜40cmの華やかな花房が垂れ下がる光景と、ふんわりと漂う甘い花の香りに癒やされることでしょう。
“才ノ神”とは「塞(さい)の神」、旅の安全を守る道祖神で安産の神様としても知られています。藤棚の下には小さな祠があり、お祀りされています。
また、例年5月上旬には才ノ神藤祭りが開催され、多くの人で賑わいます。(今年度の開催は未定)
※2021年度の才ノ神藤祭りは、「中止」が発表となりました。(2021.4.13 追記)
■■INFORMATION■■
才ノ神の藤(さいのかみのふじ)
住所:京都府福知山市大江町南有路
アクセス:京都丹後鉄道宮福線「大江駅」から市バス二箇下線で約15分「南有路」下車、徒歩20分
※バスの時刻表はこちらのアドレスからご確認ください。
https://www.city.fukuchiyama.lg.jp/soshiki/30/1510.html
問い合わせ:0773-56-1102(福知山市役所大江支所)/0773-22-2228(福知山観光協会)
【画像提供】京都府地域情報ファクトブックシステム(福知山市役所大江支所、京都府)
見れば不死身になれる?可憐な白藤
普門寺
見頃:5月の連休前後
才の神の藤と同じ南有路地区にある曹洞宗の禅寺・普門寺。サクラやツツジなど四季折々の花を楽しめることから花の禅寺として地域の人々に親しまれています。20年程前、寺前の広場に設けられたのが約20m×約15mの藤棚。5月の連休前後になると、紫の藤や希少な白い藤の花が咲き誇り、辺りは甘い香りに包まれます。
一説には、珍しい白藤を見ると「不死身(藤見)」につながり、長生きするといわれているとか。確かに画面越しに見てもその美しさに思わずときめいてしまいました。紫藤とのコントラストも見事で、心癒やされる景色です。
フジの花の開花状況は、普門寺のFacebookでチェックできます。「花の禅寺 普門寺」で検索してみてください。お出かけの際にはぜひ参考にしましょう♪
■■INFORMATION■■
普門寺
住所:京都府福知山市大江町南有路1247
問い合わせ:0773-57-0023
【画像提供】福知山観光協会