香り高いお茶と可愛らしいお菓子、美しく盛り付けられた軽食をいただく優雅な時間……話題の「ヌン活」こと、アフタヌーンティーに注目が集まっています! 今回は、京都ならではの旬の食材を使い、特別な空間でいただける、京都らしさ満載のアフタヌーンティーをご紹介します。
イギリスの田園風景の中でクラシックなティータイムを
【亀岡市】PONT-OAK Tearoom Restaurant
19世紀後半、古き良きイギリスの田園地帯・コッツウォルズの風情を再現した亀岡市の「英国村」。村内を歩いていると、まるで絵本の世界に入ってしまったような気分になります。
英国村を紹介した記事はこちら ↓ ↓ ↓
亀岡・英国村としてリニューアル!京都でイギリス旅行気分を満喫♪
アフタヌーンティーは英国ゆかりの料理やスイーツが楽しめる「ポントオーク ティールーム レストラン」でいただけます。店内には大きな窓から自然光が降り注ぐテラス席がなどがあり、あまりのかわいらしさにテンションがあがります!
この素敵空間でいただける「アフタヌーン2段セット」(2800円・要予約)は、英国村オリジナルフレーバーのポットティーに特製のスコーン、ミートパイやサンドイッチ、ケーキなど、英国の田舎をイメージした素朴ながら伝統的なメニュー。
また、バスケットにスコーンやサンドイッチなどを詰め、村の教会(写真右)など3つのスペースと専用ガーデンに持ち出してアフタヌーンティを楽しむ「ピクニック アフタヌーンティー」(場所により料金が変わります。例:レストラン前の小屋1人 5000円)も人気。1スペースにつき1グループ利用なので、仲間だけでプライベートに楽しむことができます。
内容は、パウンドケーキ、ジンジャークッキー、スコーン、ケーキ1つ、タルト2個、ミートパイ、サンドイッチ、チプトリージャム(日替)、マーマレード、クリームとボリューム満点。それにたくさんの紅茶の中から3種類をセットにして、飲み比べができます。中でもユニークなのは、自分たちで盛り付けをし、さらにエアホイップやチョコペン、粉糖などを使ってデコレーションできること。これは写真映えが狙えそうですね!
「アフタヌーンティ2段セット」は予約無しでもOKですが、「ピクニック」は対応できない場合があるので予約がおすすめです。
また、大阪梅田と奈良からアフタヌーンティが楽しめるバスツアーも出発。詳しくはHPでご確認くださいね。
※季節等により内容と料金に変動があります。
■■INFORMATION■■
英国村
所在地:亀岡市西別院町柚原水汲12
電話:0771-27-3004
定休日:無休
入村時間:11:00〜17:00(イベントで延長する場合あり)
入村料 1人2000円(入場が無料になる食事チケット等のサービスが各種あるので、事前にHPを要チェック)
PONT-OAK Tearoom Restaurant(ポントオーク・ティールームレストラン)
営業時間:14:30~17:00
コンセプトは室町時代! お味噌を使った和のアフタヌーンティー
【綾部市】御味噌庵 織りや
綾部市にある室町時代をコンセプトに古民家を活かした「御味噌庵 織りや」は、自家製味噌を使った朴葉焼きや、焼きおむすびがいただける味噌料理店です。もちろんアフタヌーンティーでも味噌を活かした料理やスイーツが堪能できちゃいます。
以前、織りやさんにお伺いした時の記事はこちら ↓ ↓ ↓
綾部の古民家料理店「御味噌庵 織りや」で室町時代を体感!
竹籠のスタンドに盛られた「和のアフタヌーンティーセット」(3300円・要予約)は、名前の通り、見た目から和を感じるセット。
上段にはプレーンと和の素材を活かした自慢のスコーン。2段目は黄粉or抹茶のオリジナルクロテッドクリームに手作りの柚子ジャム、ジンジャーのパウンドケーキとクッキー、それに「山椒みたらし団子」が乗っています。この「山椒みたらし団子」が絶品で、トロトロの餅の上に山椒をのせ、上からしょう油を効かせた特製タレをかけ、さらに海苔を散らしたもの。ピリリッと効いた山椒が大人の味です。
3段目は、3種類の味噌が楽しめる「焼き味噌手毬むすび」に、地元のシイタケを使った「シイタケ酢味噌」、さらに2種類の「生麩田楽味噌パイ」と、まさに味噌尽くし! ボリュームも満点でブランチにピッタリです。※写真はイメージです
アフタヌーンティーセットはもう1種類あり、「和のクリームティーセット」(1700円・要予約)は、女将のマリーさん自慢のスコーンが堪能できるセット。「和のアフタヌーンティセット」より軽めなので、ティータイムにはこちらがおすすめです。
「和のアフタヌーンセット」「和のクリームティセット」共に飲み物は抹茶、スペシャルブレンドコーヒー、そして香り良いオリジナルブレンドティーから選ぶことができます。
土壁に障子戸、欄間、黒光りした床と、まるで室町時代にタイムスリップしたような古民家の雰囲気も楽しみながら、和のアフタヌーンティーを堪能してくださいね。
■■INFORMATION■■
御味噌庵 織りや
京都府綾部市豊里町三宅107
TEL 050-8883-0204
営業時間 11:00~17:00(15:30L.O.)
定休日:不定休
予約方法:HPまたは電話にて
グリーン溢れる庭を眺めながら、ご褒美時間を
【福知山市】garden cafe N kitchen
福知山の市街地から車で約20分。のどかな山里に立つ「garden cafe N kitchen」。以前、「ノスタルジックな京都丹後鉄道駅」の駅特集でも紹介した二俣駅の近くに立つ、かわいらしいカフェです。“家族みんなが安心して食べられる”をコンセプトに、無添加にこだわった手作りランチやスイーツにファンが多く、営業は水~金曜日のみですが遠方からも多くの人が訪れます。
二俣駅を紹介した記事はこちら ↓ ↓ ↓
駅ゆけばそれが旅になる-ノスタルジックな京都丹後鉄道駅の世界
店内にはグリーンが配され、まるでお庭の中にいるよう! 大きく取られた窓からは庭に咲く四季折々の花が望め、まるで一枚の絵画を見ているような光景が広がります。
こちらでいただける「アフタヌーンティ(ドリンク付き)」(2500円・完全予約制、木曜日限定)は、「自分へのご褒美」がテーマ。上段に季節を感させるデザートが5種、下段にセイボリーが5種のせられ、その色合いの素敵さにトキメキ度があがります!
※内容は季節によって異なります
さらにお店では焼き菓子も販売。写真は夏におすすめの「レモンケーキ」(260円)。ほろ苦いレモンピールを混ぜ込んだやさしい甘みのふんわり生地に酸味の効いたレモンアイシングが絶妙! 誰かにプレゼントしたくなる美味しさです。
■■INFORMATION■■
garden cafe N kitchen (ガーデンカフェ エヌキッチン)
TEL 0773-56-0012
京都府福知山市大江町二俣903
ランチタイム(完全予約制)12:00~13:15
カフェタイム(予約不可)13:30~16:00
アフタヌーンティ(完全予約制)木曜日13:30~15:00(カフェタイムと併行)
営業日:水・木・金曜日 ※休業の場合あり。HPの営業カレンダーを要確認
予約方法:当日、電話にて(9:30より受付)
京町家のアンティーク空間で優雅な時間を楽しむ
【京都市】MERAK
北野天満宮のすぐ近く。築約100年になるという町家を活かしたおしゃれなカフェです。建物が建てられた大正時代後期から昭和初め頃によくあった和洋折衷の町家を想像し、店主自らリフォーム。アンティーク家具を配したクラシカルな店内の雰囲気が素敵です。
店内には4つの部屋があり、庭が見える部屋やシャンデリアがある可愛らしいお部屋など様々。完全個室で予約制なのでプライベートな空間で楽しむことができます(部屋は予約時に選べます)。
気になる「アフタヌーンティ」(3800円・要予約、90分制)はこちら! アンティークの額縁で作られた棚に絵画のように置かれたスイーツがあまりにも美しく、しばし眺めていたくなります。
棚に並ぶのは季節のフルーツを使ったパフェやタルトに日本茶(抹茶、ほうじ茶、和紅茶など)を使った焼き菓子、上煎茶やほうじ茶、和紅茶のゼリーなど、日替わり・月替わりの自家製茶菓子が8種類。それから手摘みの高級抹茶と一番茶の茎焙じ茶を使った2種類のクリームにフルーツジャム。店主の家系が京田辺市で玉露茶園「山下新壽園」を営むことから、お菓子にはめったに使わないような上質な自家製茶を使ったお菓子が並んでいます。そしてセイボリーは美山町で作られている生湯葉に生麩や味噌といった具材を乗せた「湯葉ピザ」が3種類といった具合。
飲み物は、宇治田原の玉露農家さんが作られている一番茶を使った和紅茶。特徴はなんといっても日本茶由来の旨みと甘み。香りは控えめですが、渋みはほとんどありません。京町家のプライベート空間で、極上のティータイムを楽しんでください。
■■INFORMATION■■
MERAK(メラク)
京都府京都市上京区紙屋川町864-2
TEL 075-600-9254
営業時間 12:00~18:00
アフタヌーンティのスタート時間は部屋によって異なります。予約可能時間は14:00、14:30、15:00 15:30、16:00、16:30
定休日:火・水曜日
予約方法:HPより
※古い建物のため原則未就学児の利用は不可。家族旅行などの場合は一度ご相談を。
★ 番外編/この夏の思い出になる列車旅を
【宮津市・舞鶴市】京都丹後鉄道 丹後くろまつ号
アフタヌーンティーの時間から少しだけ遅くなりますが、列車に乗り込み、だんだんと陽が沈む日本海を眺めながら和スイーツを楽しむのはいかがでしょう。
京都丹後鉄道では2023年9月30日までの金~日曜日と祝日、天橋立駅を16時5分に出発して西舞鶴駅まで向かう、丹後くろまつ号「スイーツコース」(1人5000円、乗車券込み・要予約)が発売されています。
丹後くろまつ号といえば、海の京都を走る“レストラン列車”として知られ、デザインは数々の列車デザインを手がける工業デザイナー・水戸岡鋭治氏によるもの。天橋立や日本海の白砂青松を象徴する「松」がテーマで、車内のいたるところに松があしらわれています。
気になるスイーツプレートは、丹後くろまつ号と天橋立をイメージしたもの。メニューは「季節のフルーツ大福」に「丹波栗わらび餅」「丹波ひと口おはぎ」「季節の手作り最中」などといった和菓子に「丹波黒豆そうめん」や「お米せんべい(赤米入り)」など塩味のものも盛り込まれ、飽きさせません! 飲み物は、黒豆茶にオリジナルの丹鉄珈琲と丹後を感じさせるメニューでもてなしてくれます。
列車は途中、京都丹後鉄道の中でも随一の絶景ポイント・奈具海岸(写真上/宮津市)で5分程停車してくれるのも嬉しいところ。また、写真スポットとしても有名な由良川橋梁(写真下)を渡る時は、まるで海の上を走っているような気分になるそうですよ。
素晴らしい景色を眺めながら、京丹後のスイーツをいたたく列車旅は、この夏の良い思い出になること間違いなしです!
■■INFORMATION■■
京都丹後鉄道
京都府宮津市字鶴賀2065-4
TEL:0570-200-770(予約に関する問い合わせ)
運行日:金、土、日、祝日 天橋立16:05発→西舞鶴17:25着
予約方法:HPより