大河ドラマ「光る君へ」(NHK)もいよいよ佳境……! 今回は、平安時代や『源氏物語』を思わせる雅びやかで美しいスイーツや、平安貴族気分になって楽しめるお菓子をご紹介します。
※記事中の情報・金額は2024年11月時点・税込表記です。
『源氏物語』の「雲隠」がテーマの美しい抹茶チーズケーキ
【宇治市】雲上茶寮
『源氏物語』をテーマにした博物館、宇治市源氏物語ミュージアムの館内のカフェで、光源氏や紫式部に想いを馳せながらスイーツをいただくのはいかがでしょう。
写真は『源氏物語』の中でも巻名だけが伝えられ、内容が伝存しない幻の帖「雲隠」をテーマにした「抹茶チーズケーキ – 雲隠 – 」(880円)。抹茶ムースの中に白い柚子ムースを流し込み、美しいマーブル模様で流れる雲を表現。上には濃茶のコーティングがあしらわれています。
「雲隠」の帖の後、『源氏物語』は宇治へと舞台を移し、「匂宮」からはじまる「宇治十帖」が展開します。宇治の街を歩いた後は、匂宮や薫の恋を想いながら「抹茶 匂宮」(660円)をいただくのもステキ。「抹茶 匂宮」はすっきりとした風味とまろやかな舌触りが特徴の抹茶。美しいお干菓子と共にどうぞ。
■■INFORMATION■■
雲上茶寮
京都府宇治市宇治東内45-26 源氏物語ミュージアム内
TEL 0774-34-0466
営業:9:00~17:00(16:30LO)
休:月曜日(祝日の場合は営業、翌火曜日が休み)
交通:京阪宇治駅から徒歩約8分
駐車場 なし
おかき&あられを食べながら『小倉百人一首』を覚えよう
【長岡京市】小倉山荘
紫式部が書いた『源氏物語』の原本は残っていませんが、現存する最古の写本は、鎌倉時代の歌人・藤原定家(さだいえ/ていか)が写したものといわれています。その定家が京都市の嵐山にある小倉山の山荘で編纂したのが『小倉百人一首』です。
長岡京市に本店を構える老舗あられ店・小倉山荘の「カルタ百人一首」(化粧箱大3,240円)は、この『小倉百人一首』が楽しめるユニークなあられ・おせんべいです。
小袋の表面には下の句、裏面には一首全てを記載し、それぞれ和歌にちなんでデザイン。あられ・おせんべいの味は、海苔巻やアーモンドキャラメル、焦がしチーズとバラエティ豊かで、ついつい手が出てしまう美味しさ。『小倉百人一首』として遊びながら食べたら、あっという間に百首、覚えられそうです。
■■INFORMATION■■
小倉山荘 竹生の郷
京都府長岡京市今里蓮ケ糸45
TEL 075-957-0707
営業:10:00~18:00
休:無休(年始は休み)
交通:阪急長岡天神駅から車で約10分、JR長岡京駅から車で約15分
駐車場 あり
平安人も愛した繊細な色を和菓子で楽しむ
【京都市】御室和菓子 いと達
平安時代の女房装束・十二単を思わせる、美しい色合いのお菓子は、世界遺産・仁和寺のすぐ近くに立つ、御室和菓子 いと達の代表銘菓「包み餅」です。
独特のもちもち食感が楽しい皮は、ご主人の出身地・愛知県の代表銘菓、外郎の製法を取り入れたもの。薄皮を重ね襲色目のようにうっすらと下の色が透けて見えるのも雅やか。中の餡は色で異なり、赤は粒餡、紫と緑は小豆の香りをほどよく感じるこし餡、ピンクと黄色は京の白味噌に京北町で穫れた黒豆を挽いたきな粉を加えた、きな粉餡。どれも繊細で上品な味わいです。
その他、端午の節句や祇園祭の時期は、生地に焼き印を押した限定の「包み餅」も登場。こちらも楽しみです。
■■INFORMATION■■
御室和菓子 いと達
京都府京都市右京区龍安寺塔ノ下町5-17
TEL 075-203-6243
営業:10:00~17:00※完売次第、閉店する場合あり。SNSで確認を
休:水・日曜日
交通:京福妙心寺駅から徒歩約4分、西日本JRバス御室東、京都市バス御室から徒歩約2分
駐車場:なし