昨年、ユネスコ世界文化遺産に選ばれた日本の「伝統的な酒造り」。いまや国内外で注目されている日本酒ですが、なかには日本酒にあまり馴染みがなく、飲んでみたいけど種類が多くて選べない、アルコール度数が高くて飲みにくそう……などと感じている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今回はそんな方のために、KYOTO SIDE編集部が選んだ“ぜひとも飲んでほしい京都の日本酒”をご紹介します。日本酒ビギナーもそうじゃない方も、もっと身近に日本酒を楽しんでみませんか?
※記事中の情報・金額はすべて2025年2月時点・税込表記です。
古代のロゼワインとも称される珍しい赤色の日本酒
【伊根町】向井酒造「伊根満開」
日本酒では珍しい赤色をした「伊根満開」(720ml/2,500円)は、果実味を感じる甘酸っぱさと濃厚な口当たりが特徴です。
この赤色は伊根町で復刻栽培した古代米(赤米)に含まれるアントシアニンに由来するもの。その色味や味わいから“古代のロゼワイン”とも称されているんですよ。
冷やしてロックやソーダ割りで飲むのも美味しいですが、おすすめは熱燗! 60度くらいの熱燗でいただくとホットワインのような味わいが楽しめます
■■INFORMATION■■
向井酒造株式会社
住所:与謝郡伊根町平田67
電話:0772-32-0003
時間:9:00〜12:00/13:00〜17:00
休み:木曜日・年末年始
ロックが旨い!味わいの変化を楽しむ日本酒
【京丹後市】木下酒造有限会社「玉川 Ice Breaker」
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画像提供:木下酒造有限会社
ブルーボトルに涼しげなペンギンが清涼感を与える「玉川 Ice Breaker(アイスブレーカー)」(500ml/価格については販売店等にお問い合わせください)は、5月~8月に販売される夏季限定酒。爽やかな甘味と酸味が綺麗にまとまり、アルコールのピリッとした刺激を感じる夏にぴったりのお酒です。
アルコール度数は17度台と少し高めですが、ロックで飲んでも味が崩れず、氷が溶けるにつれて変化する温度や度数が、味わいの移り変わりを楽しませてくれます。
アウトドアなど、夏空の下での乾杯におすすめしたい一本!
■■INFORMATION■■
木下酒造有限会社
住所:京丹後市久美浜町甲山1512
電話:0772-82-0071
時間:9:00~17:00
休み:元旦のみ
女子会やパーティにおすすめ!乙女心をくすぐるキュートな日本酒
【与謝野町】与謝娘酒造合名会社「snow white」
キュートなラベルに乙女心がくすぐられる「snow white(スノー ホワイト)」」(720ml/1,815円)は、京都独自の酒造好適米「祝(いわい)」を使い、リンゴ酸高生産性酵母で醸したスパークリング純米原酒です。
口の中にふわっと広がるりんごの香りとすっきりとした酸味が飲みやすく、シュワシュワと弾ける微炭酸に、ついお酒が進んでしまいそう。ひとりで飲むのも良いですが、人が集まる女子会やパーティーでシェアしながらいただくと、華やかな時間を演出してくれそう♪
■■INFORMATION■■
与謝娘酒造合名会社
住所:与謝郡与謝野町与謝2-2
電話:0772-42-2834
時間:8:00~19:00
休み:不定休
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白ワイン感覚で飲める春の限定酒
【舞鶴市】池田酒造株式会社「純米生原酒 加佐一陽 CASARECCIO」
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画像提供:池田酒造株式会社
繊細なデザインの美しいラベルをまとった「純米生原酒 加佐一陽 CASARECCIO(カサレッチョ)」(720ml/1,980円)は、イタリア語で「家庭的な、ホームメイドの」という意味のお酒。3月上旬から4月下旬頃に販売される春の限定酒で、岡山県産の雄町米と白麹を使った、甘みと酸味が特徴の日本酒です。低アルコール(13度)がと口当たりが軽いので、白ワインのような感覚で楽しめますよ。
「CASARECCIO」は販売店限定商品となっており、舞鶴市の「山下酒店」や、京都市の「タキモト」で購入することができます。その他の販売店についてはこちらで確認してくださいね。
■■INFORMATION■■
池田酒造株式会社
住所:舞鶴市中山32番地
電話:0773-82-0005
時間:9:00~18:00
休み:日曜日
豊富なラインナップから好みの味を探す楽しみ
【京都市】藤岡酒造株式会社「純米吟醸生酒・山田錦」「純米生酒おりがらみ・美山錦」
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画像提供:藤岡酒造株式会社
日本三大酒処・伏見の「藤岡酒造」が手がける「蒼空(そうくう)」は、“青空のように爽やかで優しい味わい”の日本酒です。多種多様な酒米を使った酒造りが行われており、豊富なラインナップも魅力のひとつとなっています。
最高品質の山田錦が栽培される兵庫県特A地区の吉川産・山田錦を使った「純米吟醸・山田錦」(500ml/3,200円・写真左)は、「生酒」と「火入れ」の2種類が楽しめます。例年、2月中旬頃にはフレッシュな甘みと香りが際立つ生酒が登場し、5月末頃頃からは加熱処理によって香りが落ち着いた、まろやかな味わいの火入れが発売されています。
米の“オリ”が絡んだにごり酒のような「純米生酒おりがらみ・美山錦」(500ml/2,350円・写真右)には、長野県産・美山錦を使用。ほんのりと甘い綺麗な飲み口が特徴です。
藤岡酒造には、仕込み蔵を眺めながら蒼空を味わえるBarもあるので、まずはこちらで好みの味を探すのも楽しいですよ♪
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藤岡酒造株式会社
住所:京都市伏見区今町672-1
電話:075-611-4666
時間:11:30~18:00
休み:水曜日
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希少な城州白を贅沢に使った梅酒
【城陽市】城陽酒造株式会社「城州」
京都府最大の梅林・青谷梅林が広がる城陽市で、地下100メートルから汲み上げた軟水を仕込み水に、米や品質管理にこだわった日本酒を醸造する「城陽酒造」。フレッシュな香りと飲み飽きない味わいが特徴の銘柄「城陽」が人気ですが、“幻の梅”といわれる「城州白(じょうしゅうはく)」を贅沢に使った梅酒もおすすめです!
大粒で果肉が厚く、桃のような芳醇な香りがする城州白は、ほぼ青谷でしか栽培されていない希少な梅。この城州白のみを使って3年以上じっくりと熟成させた「城州(じょうしゅう)」は、スッキリとした酸味とまろやかな旨みが上品に溶け合った、なんとも贅沢な梅酒。城州でしか味わえない味をぜひ、堪能してみてください。
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城陽酒造株式会社
住所:城陽市奈島久保野34-1
電話:0774-52-0003
時間:9:00~17:00
休み:日曜・祝日
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