毎月15日は「メロンパンの日」! サクサクのクッキー生地に覆われたメロンパンは、その見た目と食感に魅了されている人も多いのではないでしょうか。実はこのメロンパン、京都では違う形を指している場合があることをご存知ですか?
今回は京都で見られる不思議な形のメロンパンと、進化を遂げたご当地メロンパンをご紹介します。ぜひみなさんの推しメロンパンを見つけてください。
※記事中の値段はすべて税込み価格です。
京都には2種類のメロンパンがある!?
冒頭でも触れたように、京都では「メロンパン」として販売されているパンが、あのおなじみの丸い形ではないことがあります。それがこちら。
丸く網目状のものとは全く違い、ラグビーボールのような形をしています。こちらはマクワウリ型のメロンパンとも言われ、ウリ科のマクワウリの形を模しているのだとか。
ちなみにマクワウリはこちら。確かに先ほどのメロンパンとそっくりの形をしていますよね。
実は、日本で「メロン」といえば元々このマクワウリのことでした。現在流通している丸くて甘い西洋メロンは大正期に日本に入ってきましたが、高級すぎて庶民は手が出せず、みんなこのマクワウリをメロンと呼んで食べていたそう。昭和中期頃から、現在の丸いメロンが一般的になったようです。
マクワウリ型のメロンパンには白あんが入っていて、カットするとこんな感じ。写真は京都市深草に本店を置く「ゲベッケン」の「白あん入りメロンパン」です。ゲベッケンでは創業以来この形でメロンパンを作っていて、丸い網目状のメロンパンは「サンライズ」という名前で販売しています。
丸いメロンだけじゃないからこそ生まれた2つのメロンパン
「昔からメロンパンといえばこの形。丸いのはサンライズ。最近ではマクワウリ型のメロンパンは減っているみたいですね」とゲベッケン社長の小澤さん(写真)。
なぜ京都でマクワウリ型のメロンパンが生まれたのか定かではありませんが、一説として、京都には四季や暮らしをモチーフにした「和菓子の文化」があり、それにパンも習って、ラグビーボール型のメロンを模したものがメロンパン、朝日(太陽)を模したものがサンライズとなったのではないか・・とのこと。
確かに、メロンの形をどう認識しているかでメロンパンのとらえ方も変わってきそうですね!
マクワウリ型のメロンパンとサンライズは、京都では老舗のパン屋さんで作られていることがあり、同じく京都市内の「ササキパン本店」でも写真のように2つのパンが販売されています。
以下では昔ながらのメロンパンとサンライズを販売する「ゲベッケン深草本店」「ササキパン本店」をご紹介します♪
約100種のパンが並ぶ地域に愛されるパン屋さん
【京都市】ゲベッケン深草本店
1961年創業の「ゲベッケン」は、市内に4店舗展開し、地元民に人気のパン屋さんです。店内にはハード系や菓子パン、総菜パンなど約100種類が並び、毎月1~2種類の新作が登場するのだとか。また、洋菓子も豊富に揃い、店内にはバームクーヘンやラスク、ケーキなども。
そんなゲベッケンのメロンパンはこちら。「白あん入りメロンパン」(220円)は片手に収まらないほどのボリュームですが、重曹を使ったふんわりタイプのクッキー生地や中の白あんは甘すぎず、ふんわりした口当たりなのであっさりと食べられます。
こちらは「サンライズ」(180円)。サクサクのクッキー生地は、卵黄を使っているので、まさにクッキーのような贅沢な味わいです。こちらも少し大きめのサイズなので、大人も子どもも大満足の一品。
深草本店と泉涌寺店ではイートインができるので、メロンパンとサンライズの食べ比べをしてみてはいかがでしょう。
■■INFORMATION■■
ゲベッケン深草本店
住所:京都市伏見区深草西浦町6-71
電話:075-644-7782
時間:7:00~18:00、モーニング7:00~10:00、ランチ11:00~14:00
休み:年末年始
https://www.gebacken.jp/
レトロなパッケージにも注目!
【京都市】ササキパン本店
1921(大正10)年創業の老舗パン屋「ササキパン」。こちらで販売する「メロンパン」(160円)も昔ながらのマクワウリ型です。上にクッキー生地があり、パンの中には白あんというスタンダードなスタイル。また、メロンのイラストが入ったレトロなパッケージにも注目です。
こちらは「サンライズ」(160円)。中の生地はしっとりもっちりした食感で、やさしい甘さに懐かしさを感じます。近年ではレトロな外観やパッケージに人気があり、お店オリジナルのグッズも販売しているので、パンとあわせてチェックしてみてくださいね。
■■INFORMATION■■
ササキパン本店
住所:京都市伏見区納屋町
電話:075-611-1691
時間:7:00〜17:30 (なくなり次第終了)
休み:火曜
https://www.instagram.com/sasakipan_nayamachi/
https://sasakipan.stores.jp/
進化を遂げるご当地メロンパン
マクワウリ型のメロンパンや丸いメロンパンなど違いが生まれる中、各パン屋さん独自の進化を遂げるメロンパンもありますよ。ここからは京都府内のご当地メロンパンをご紹介します。
緑茶とクリームのコラボがたまらない!
【宇治市】モグモグベーカリー
宇治橋通り商店街にある「モグモグベーカリー」は、地元ではおなじみの老舗パン屋さんです。保存料や添加物を一切使用しないオリジナルブレッドは約100種類。そして、店内の一角を占めるのが、お茶を使ったパンの数々。「緑茶サンライズ」(270円)は、岡山県蒜山高原で育てられたジャージー牛の牛乳を使用したクリームがたっぷり入ったメロンパンです。緑茶とクリームの相性は抜群! ほかにもお茶を使ったパンがたくさんあるので、宇治観光のお供にいかがでしょう?
■■INFORMATION■■
モグモグベーカリー
住所:宇治市宇治妙楽26-1
電話:0774-24-1267
時間:6:00~18:00
休み:月・火曜
https://www.mogmog-b.com/
モグモグベーカリーほか、個性派パン屋さんを紹介した記事はこちら↓
うっとりしちゃう♪ かわいいカメのメロンパン
【福知山市】まころパン
福知山市にあるパン工房「まころパン」は、通信販売限定のパン屋さんです。パンには天然酵母、京都府産小麦、てんさい糖、天然塩など素材にこだわり、安心・安全なまごころたっぷりのパンを作っています。そんなまころパンの看板商品とも言えるのが動物パン。「かめパン」(360~380円/単品での購入は出店時のみ)は、クッキー生地にアーモンドパウダーを使い、バニラ、抹茶、ココア、ダブルココア、チョコ入りの5種類があります。
パンが単品販売される出店・委託販売情報についてはInstagramからご確認ください。
■■INFORMATION■■
まころパン
お問い合わせ 86farm.macoropan@gmail.com
お取り寄せ https://86farm.thebase.in/
出店・委託販売はInstagramから要確認
かわいい動物パンを紹介した記事はこちら↓
1度食べれば癖になる!魅惑の新世代メロンパン
【長岡京市】BAKE HOUSE mare
自家製天然酵母でつくるパンが並ぶ「BAKE HOUSE mare(ベークハウスメール)」。こちらの人気No.1のパンが「第3のメロンパン」(270円)です。なんとも革新的なネーミングですが、このメロンパン、上からバタークッキー、デニッシュ、クイニーアマンの3層でできているんです。
一口ほおばると、サクサクのクッキー生地に、ふんわりとバター香るデニッシュ、そして最後にザクザク甘いクイニーアマンにたどり着きます。ハイカロリーの組み合わせに背徳感を感じますが、この魅惑的な甘さにファンになること間違いなし。また、第4のメロンパンも開発中なのだそう。こちらも乞うご期待です♪
■■INFORMATION■■
BAKE HOUSE mare
本店
住所:長岡京市馬場見場走り1-6
電話:075-955-3360
時間:6:30~18:30
休み:水曜・祝日不定休
京都・TauT洛西口店
住所:京都市西京区川島六ノ坪町他 阪急洛西口高架下
電話:075-874-3110
時間:8:30~20:30、土日祝は8:30~20:00
休み:水曜
https://www.kyoto-mere.com/
高校生とコラボした宇治茶メロンパン
【木津川市】パン工房Haru-Kanade ハル–カナデ
木津川市にある「パン工房Haru-Kanade ハル–カナデ」は、100%国産小麦を使用した、優しい味のパン屋さんです。子育てをしながら主婦目線で作るパンは、小さなお子さんでも食べやすいものばかり。
そんなお店が立命館宇治高校とコラボしたのが『宇治ちゃーみんぐ』シリーズです。このパンは、食を通して地域活性化を目指すプロジェクトの中で、京都の宇治茶の魅力を広めたいという思いから共同開発されました。
その中の一つが「宇治茶メロンパン」(216円)です。自家製宇治抹茶あんを巻き込んだ生地の上に、茶葉入りのクッキー生地が乗っています。中までしっかりと宇治抹茶が感じられる、見た目も味も楽しめるコラボメロンパンをぜひ。
※宇治茶メロンパンは不定期の販売です。事前にInstagramでご確認ください。
■■INFORMATION■■
パン工房Haru-Kanade ハル–カナデ
住所:木津川市城山台7-26-3
電話:0774-73-9719
時間:10:00~19:00
休み:不定休(主に火・木・土・日・祝日休み)
https://r.goope.jp/haru-kanade/
https://www.instagram.com/harukanadekizu/
老舗ベーカリーが作る究極のメロンパン
【京都市】進々堂
京都を代表する1913(大正2)年創業の老舗ベーカリー「進々堂」。こちらの「北山メロン」(テイクアウト220円)は、カリッと焼き上げたビス生地と香ばしいラム酒の香りが特徴。ラム酒には、フランス・ヴォルフベルジェール社のラム酒『アルザス ラム パティシエール』を使用している、まさに“究極のメロンパン”です。
進々堂の店舗はこちら↓
https://www.shinshindo.jp/branches/
カフェやレストラン併設の店舗もあるので、イートインでいただくこともできますよ。定番かつ究められた至極のメロンパンを召し上がれ♪
■■INFORMATION■■
進々堂
https://www.shinshindo.jp/
※詳細は上記URLより、お近くの店舗状況をご確認ください。