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【京都のお雑煮】白味噌だけじゃない!バラエティに富んだ出汁や具材

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京都のお雑煮

あけましておめでとうございます! 今日はおせち料理やお雑煮でお正月をお祝いされてある方も多いのではないでしょうか。
さて、京都のお雑煮といえば「白味噌」仕立てのお雑煮オンリーだと思っていた編集部スタッフですが、京都府内の観光案内所や道の駅などでお尋ねしたところ、実は京都府内でも実にバラエティに富んでいることが判明!! 今回はその調査結果をまとめてみました。
ですが、まだまだ調べたらいろんなお雑煮が出てきそう。みなさんの家のお雑煮はいかがですか?(家々や地区によって内容は微妙に変わりますので、その辺りはどうかご容赦を〜)
※記事中の情報はすべて2025年1月時点のものです。 

【宮津市・京丹後市】ジャコ出汁に小豆も!? 多種多様なお雑煮

雑煮 

まずは、海の京都エリアから宮津市のお雑煮からご紹介していきましょう。天橋立観光協会の方にお尋ねすると、宮津市は1954(昭和29)年に合併したため地区により文化の違いがあるのだとか。さらにライフスタイルの変化で変わってきている部分もありますが、それでも昔ながらの伝統を守っている家が多いそうです。
旧宮津町の中でもお城のあった地域は、あわせ味噌が多いそうです。具は丸もちカマボコ大根野菜。また少数のようですが、すまし汁という家もあるみたい。どちらにしても出汁は、ジャコ出汁が多いんですって。さすが魚が取れる地域!そして驚いたのが……雑煮

栗田半島の栗田(くんだ)や丹後半島の養老地区では、ぜんざいを食べるのだとか。そういえば他県でも、「小豆雑煮」と称してぜんざいを食べる地域や(小豆を煮る際に出汁を入れる家庭もあるのだとか)、白味噌に餡子入りのお餅をいれる「白味噌あん餅雑煮」を食べる地域があるそうですが、宮津市でも、ぜんざいを食べていたとは。中には三が日で味噌、すまし汁、ぜんざいと分ける家もあるそうですよ。

それならば丹後半島の真ん中にある京丹後市峰山町では、どのようなお雑煮を食べているのか京丹後市観光公社 峰山町支部の方に聞いたところ、峰山町でもぜんざいを食べるとおっしゃっていました。さらに丹後半島の宮津市と反対側、京丹後市久美浜町はどうかと小天橋観光協会の方にうかがうと、こちらでは、ジャコ出汁あわせ味噌。具はカマボコ丸餅なんですって。面白いですね。

【伊根町】白味噌雑煮の中に入れるのは・・?

雑煮

続いては海岸沿いを西へ。丹後半島の先端にある伊根町です。宮津市の養老地区のすぐお隣ですが、こちらは、どのようなお雑煮なのでしょうか。イラストは伊根町伊根浦地区のもの。白味噌に丸餅入りの京風ですが、よく見ると隣に白いものが入った小さなお皿が添えられています。これは砂糖。伊根浦では白味噌のお雑煮に砂糖をたっぷりかけて食べるのだとか。観光協会の方によると「砂糖醤油をつけたお餅を食べている感じ」なのだとか。なるほど、そう聞くと納得の食べ方です。
ちなみに「砂糖を入れないと雑煮じゃない」という声もあれば、「若い世代は砂糖を入れない」という声もあり、ご家庭によっても色々あるなようです。

 【南丹市・京都市の京北地域】京都なのに納豆? お雑煮ではなく納豆??

さて、今度は森の京都エリアへ行ってみましょう。南丹市や、京都市右京区京北地域の道の駅などに行くと「納豆餅」というのを売っているのを見たことはあるでしょうか。これはお餅で納豆を包んだものなのですが、この納豆餅をお雑煮変わりに食べる地域があるのだとか。

納豆餅

そんな情報を聞いてお尋ねしたのが、南丹市日吉町の郷土資料館。すると日吉町の中でも中世木・生畑・四ッ谷・佐々江・田原と呼ばれる地域でお正月に納豆餅を作るとのこと。納豆餅の形の基本は半月型ですが、土地々で作り方が微妙に違うようです。
イラストは日吉町の中でも中世木集落で作られている納豆餅。簡単に作り方を紹介すると、まず直径13センチの丸いノシモチを7枚用意し、表裏を焼きます。そのうち3枚をきな粉の上に載せ、しゃもじでつつくようにして1つにし、納豆を全面に載せます。さらに餅を2枚載せ、さらにしゃもじでつついて馴染ませます。お餅の半分に納豆を載せ折り曲げたら完成。イメージ的にはお餅と納豆のミルフィーユを半分に折った感じでしょうか。お餅が乾燥したら3㎝に切り分けて焼いて食べます。ちなみに納豆の味付けは塩なんですって。

もうひとつ納豆餅を食べる京北地域はどうされているのか、道の駅・ウッディ京北の方にお聞きすると、こちらもお正月には納豆餅を食べるそうです。作り方は丸いのしもちの両面を焼き、焼き目を内側にして納豆を載せて半分に折るのだとか。味付けはた~っぷりの砂糖と少しの塩、という方もいれば塩のみの方、さらに醤油を付ける方もいるそう。昔は食い延ばしといって、大きな納豆餅を作って食べ残した分をまた焼き直してたべたんですって! 味付けも地方色があるみたいで納豆餅も奥が深そうです。

【京都市】正月4日にいただくのは、白味噌雑煮ではなく…!?

雑煮

京都市内の多くは白味噌雑煮だと思われますが、4日の朝は、水菜雑煮をいただく家もあるのだとか。これは鏡開きに関係があるそうで、多くの地域では111日に鏡開きが行われますが、京都では4日に行う家も多く、鏡開きのお餅を焼いて水菜(京菜)を添えた水菜雑煮をいただきます。
シャキシャキとした心地良い食感にあっさり仕立てのすまし汁が、おせち料理の濃い味に疲れた舌を癒やしてくれます。

 

【南山城村】京都と奈良がミックス! お椀からお餅を出して○○をつける?!

雑煮

さて最後は、京都と奈良、三重の県境にある南山城村のお雑煮です。こちらにはきっと珍しいお雑煮があるのではと思い「道の駅 お茶の京都 みなみやましろ村」のスタッフの皆さんにお尋ねしてみました。すると集落や地域で、色々なスタイルがあることが分かりました。

まずは奈良県の月ケ瀬村から車で8分ほどの距離にある田山区の方は、すまし仕立て丸もち里芋エビニンジン大根豆腐高尾地区ではすまし仕立て丸もちカマボコニンジン豆腐。村役場に近い南山城の中心地・大河原地区白味噌仕立て丸もちかしら芋(里芋の親芋)。豆腐が入るところもあるそうです。

そして、何よりの驚いたのは中のお餅を取り出してきな粉に付けて食べるということ。お餅を取りだしてきな粉に付けて食べるのは、奈良のスタイル。さすが、奈良県がすぐお隣という土地柄ですね。これは興味深い~。

今回調査した京都府内のお雑煮はこちら

調べたら、まだまだ色々ありそうです。ところで、みなさんのお家のお雑煮は、どんなものですか? 年末年始は地方に散らばっていた親族や友達と集まる機会が多いですし、それぞれの地域のお雑煮を聞き合うのも面白いかもしれませんね。

それでは、みなさん良いお正月をお過ごしください♪

 

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