みんな大好き、たまごサンドの中から、今回は、出汁が効いた出汁巻を挟んだもの、こだわり卵を使ったこだわり派、花街で愛されてきた逸品など、KYOTO SIDE編集部が厳選した、京都で食べたい個性あふれる「たまごサンド」のお店をご紹介します。
※記事中の情報・金額はすべて2025年1月時点・税込表記です。
癒しの空間で、酸味の効いた「玉子サンド」を
【舞鶴市】夢屋
東舞鶴と西舞鶴を結ぶ小倉西舞鶴線から少し入った、静かな住宅街に立つ喫茶店「夢屋」。店内には、店主の舩木澄子さんがヨーロッパを訪れた際に蚤の市などで購入したアンティークや日本の骨董品がセンス良く配されており、上品でおしゃれなしつらえ。窓の外には舩木さんが育てた緑や季節の花々が見え、穏やかな時間が流れる空間です。
こちらでいただける「玉子サンド」（600円）は、カリッと焼いた薄切りパンにトマトケチャップを塗り、分厚い玉子焼きとレタスをサンドしたもの。トマトケチャップの酸味が絶妙で全体を上手くまとめています。ボリューム満点ですが、気が付いたらペロリと食べてしまっている美味しさ！ 淹れたての「珈琲」（500円）と共にゆっくりとした時間を楽しんでください。
■■INFORMATION■■
夢屋
京都府舞鶴市昭和台40−129
TEL 0773-77-1719
10：00～19：00
木曜休み
アクセス：京都交通バスで昭和台バス停下車すぐ
芸・舞妓さんも大好き！ 花街ならではの逸品
【京都市】切通し進々堂
京都市内の中心部、祇園町の切通しに立つこちらは、花街の人々に愛されてきた喫茶店。芸・舞妓さんがお稽古の行き帰りや、お茶屋のおかあさんが買い物途中にちょっと寄り、さっと食べられるものをとリクエストされて誕生したメニューが多いのだとか。
この「玉子トースト」（350円）もそう。進々堂のパンを絶妙の厚さにスライスし、花街の人好みにカリッと焼いてバターを塗り、焼き立ての玉子焼きを挟んだもの。細長いので手に持ちやすく、口を大きく開けなくても食べられるのも嬉しいところ。おやつや小腹が空いた時に調度いい量ですが、「お腹がすいた～！」という方は２つ、３つと注文することも可能。またキュウリを挟んだ「上玉子トースト」（380円）も人気です。
■■INFORMATION■■
切通し進々堂
京都府京都市東山区祇園町北側254
TEL 075-561-3029
10:00 – 15:30L.O.
定休日：月曜日休み、不定休あり
アクセス：京阪祇園四条駅、市バス四条京阪から徒歩3分
タマゴソムリエの店主が作る愛にあふれた、玉子サンド専門店
【京都市】NINUKI京都
店名のNINUKI（ニヌキ＝煮抜き）とは、関西でゆで卵のこと。子どもの頃から卵が大好きだったというタマゴソムリエでオーナーの横山万桜さんが始めた、玉子サンド専門店です。
メニューは定番7種類と期間限定1種類を加えた計8種類。それに卵を使ったスイーツもあり、どれにしようか目移りしてしまいそう。そんな時は「NINUKIサンド」（800円）と「ツブツブサンド」（860円）はいかがでしょう。
「NINUKIサンド」は丹波種黒豆を配合した餌で育てた「くろ丹波たまご」をふわふわのスクランブルエッグにしてサンドしたもの。「ツブツブサンド」は京都産宇治茶を配合した餌で育てた京都茶乃月たまごを半熟ゆで卵にし、マヨネーズではなく特製サワークリームで和えたもの。濃厚な卵の味が楽しめ、塩もみしたスライスきゅうりが良いアクセントになっています。共にパンは京都市内の人気ベーカリー・Kurs（クルス）のものを使用。両方食べたい！ という方は、１つずつ入った「Wたまごサンド」（840円）もあります。
もう一つ気になったのが「てりやきたまごサンド」（700円）。自家製のてりやきチキンを茶乃月たまごの目玉焼きと卵サラダでサンドしたもので、目玉焼きの黄味がチキンにからまり、まったりとしたお味に。パンは濃厚な具に合うようにと京都のベーカリー・ブルーデルにオリジナルで焼いてもらっているのだとか。
卵色でコーディネイトした店内でいただくこともできますが、卵型の容器に入ったドリンクと共にテイクアウトするのもおすすめ。容器は耐熱になっているので、持ち帰った後、温めて食べるのもいいですよ。
■■INFORMATION■■
NINUKI京都
京都府京都市下京区松原通西洞院東入ル藪下町6
TEL 075-744-0441
9:00 – 17:00
不定休
アクセス：京都市バス五条西洞院から徒歩すぐ
鶏卵問屋さんが作る、ぷるぷるの「出し巻サンド」
【長岡京市】米田鶏卵店
JR長岡京駅から徒歩10分。創業50余年になる鶏卵問屋さんで人気なのが、自慢の卵を使い、職人さんらが１本ずつ焼き上げる「出し巻」（1本600円）。その出し巻を使ったサンドイッチが絶品なんです。
元々、販売はしていなかったのですが、長岡京市のガラシャ祭で販売したところ、これが大人気に！ ぜひ店頭でも販売してほしいとの声が多く、今年（2025年）1月より店頭販売がスタートしました。
「出し巻サンド」（１パック400円）はサンドイッチ用の薄切りパンに辛子マヨネーズを塗り、分厚い出し巻玉子をサンド。出し巻玉子は出汁が効いて舌触りがなめらか。ぷるんとした食感がたまりません！ 出し巻なのに辛子マヨネーズを加えたとたん洋風になるのも面白いところ。
こちらは冷めても美味しいのですが、お店の方によると20秒ほど電子レンジで温めると、元の焼き立てふわふわに戻るのだとか。ぜひ、やってみてくださいね。
■■INFORMATION■■
米田鶏卵店
京都府長岡京市神足2丁目17-1
TEL 075-953-0265
7:00～11:30、13:00～17:00 ※出し巻サンドは10:00頃から販売
定休日：日曜日、祝日
アクセス：JR長岡京から徒歩10分、阪急バス清水ヶ口すぐ
老舗料亭が作る「だし巻き玉子」をサンドイッチに
【亀岡市】京料理 松正
1936（昭和11）年に創業した亀岡市の老舗京料理店 松正。北海道産の真昆布と枕崎産の枯節と本節で引く出汁と黄味の濃い卵を使い、強火で素早く巻き上げる「だし巻」の美味しさにも定評があります。
この自慢のだし巻をサンドイッチにしたのが「料亭のだし巻き玉子サンドイッチ」（756円）。実はこのメニュー、ご主人の娘さんが食パンに挟んで食べているのを見て考案されたのだとか。出し巻から美味しい出汁がじゅわ～と出るのでパンは少し固め。１箱の中に創業時から受け継ぐ醤油ベースの甘タレと、お茶や日本酒とも相性の良いワサビマヨネーズの2種類入っています。
店舗の他、毎週金曜日に阪神百貨店 梅田本店で販売。その他、ふるさと納税の返礼品にもなっています。
■■INFORMATION■■
京料理 松正
京都府亀岡市篠町篠上北裏91-1
TEL 0771-24-0567
11:00～14:00、17:00～20:00
水曜日休み
アクセス：JR馬堀駅から徒歩12分
フルーツサンド店が作る、熱々ふわとろがたまらないサンド
【城陽市】千馬 MIYABI
千馬 MIYABIといえば、フルーツサンドとスイーツの有名店ですが、実は全国からたまごサンド通が食べにくる「至極鶏卵サンド」（1,080円）があるのはご存知でしょうか。
元々、たまごサンド好きだったというオーナーの饗庭英二さんが、美味しいたまごサンドを求めて全国各地の有名店を食べ歩いた末、自分で日本一美味しいたまごサンドを作ろうと決意。計4年もの歳月をかけて完成させた、こだわりの一品です。
画像提供：千馬 MIYABI
まずユニークなのがソースを選べるところ。カラシマヨ、マヨ、ケチャップ、オーロラ、明太マヨの中から好みのソースを選んで注文。そのソースとLサイズ卵4個を贅沢に合わせ、コクを出すためにチェダーチーズと卵と相性の良いとろけるチーズ、味の決め手となる企業秘密の〝アレ″を加え、弱火でじっくりと、ふわとろに焼き上げます。その熱々の玉子を甘めのふわふわ食感のパンではさんだ「至極鶏卵サンド」は、饗庭さんが「全てはバランス」というとおり全体の調和が見事です。
「至極鶏卵サンド」は店頭だけでなく京都各地イベントにも出店され、その場合はトリュフソースやピザソース、ガパオソースなど期間限定ソースも登場するそうですよ！ イベント情報はInstagramをチェックしてくださいね。
■■INFORMATION■■
千馬 MIYABI（ミヤビ）
京都府城陽市寺田袋尻19‐1
TEL 0774-66-2121
10:00 – 17:00
月曜日休み
アクセス：JR城陽駅から徒歩8分
