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三室戸寺を徹底解説!四季を彩る京都随一の花名所

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三室戸寺は四季を通じて美しい花々に出合えることから京都きっての花名所として大人気のスポット。また源氏物語の聖地のひとつとしてファンからも注目されています。
今回は、三室戸寺の歴史、境内の見どころ、四季の花々、授与品、源氏物語との関係まで、多彩な魅力を秘めた三室戸寺をギュッとまとめてご紹介します!

三室戸寺とは?

境内の見どころを解説

本山修験(しゅげん)宗の別格本山。光仁天皇の勅願により創建された奈良時代の古刹で、西国観音霊場の第10番札所として知られています。
度重なる火災や織田信長の焼き討ちによって伽藍を焼失し、都度再興が果たされた三室戸寺。境内には江戸時代に再建された重層入母屋造りの本堂(上写真)をはじめ、平安時代作の阿弥陀三尊坐像を安置する阿弥陀堂、江戸時代の建立で播磨の国・高蔵寺から移築された歴史をもつ三重塔(下写真)などが立ち並びます。

重要文化財に指定された貴重な仏像の数々を安置する宝物殿は、現在修理中につき令和6年度3月末まで拝観不可。
また広大な敷地をもつ三室戸寺には、4つの庭があります。昭和を代表する作庭家・中根金作により手掛けられた5000坪におよぶ日本庭園“与楽園”と、つつじ・しゃくなげ園、あじさい苑、しだれ梅園。これらは本堂などの伽藍が立ち並ぶエリアから一段低い場所に位置しています。

花の時季に限定オープン!花の茶屋

413日から7月中旬の期間限定で営業する和風茶店「花の茶屋」では、あじさいパフェや抹茶パフェなどの和スイーツのほか、茶そばなどの軽食も。

こちらは「あじさいパフェ」900円。アジサイの花をかたどった琥珀糖や金平糖、カラフルな白玉がのっていて、中には茶処・宇治らしく抹茶味のアイスや寒天などがたっぷり。散策のひと休みにぜひ♪
営業時間は8:3016:30。紫陽花ライトアップ開催期間は土曜8:3016:30、日曜19:0021:00

愛嬌も抜群!ご利益満載の石像たち

本堂前には3つの石像がお出迎え。写真左下の、おじいさんの顔に蛇の体を持つ石像は「宇賀神(うがじん)」。耳をさわると招福、髭をなでると健康長寿、しっぽをさすれば金運が訪れるというありがたい神様なんです。
写真右は「福徳兎」。手に持った、幅60cmの大きな玉に手を入れ、中にある卵型の石を立てられたら願いが通じる、さらには、足腰健全になるとか!ぜひ丸い穴に手を入れてチャレンジしてみてください♬
写真左上は「宝勝牛」。口の中にある玉石をなでると勝運がつくというもの。愛嬌抜群の神様たちからぜひご利益を授かって帰ってくださいね。

三室戸寺の季節ごとの見どころを解説

2万株のツツジが織りなす桃源郷

画像提供:三室戸寺

つつじ・しゃくなげ園は5000坪におよぶ大庭園で、約2万本ものヒラドツツジを筆頭に、キリシマツツジやクルメツツジなどが一面を華やかに染め上げます。紫、ピンク、白のツツジの花が織り成す風景はまるで桃源郷のよう。開園時期は4月20日前後〜5月10日前後。例年見頃はゴールデンウィーク前後。

新緑とシャクナゲ、三重塔のコラボは絵になる風景

フォトライブラリー

目にも鮮やかな新緑に包まれるころ、しゃくなげ園では約1000株のシャクナゲが見頃を迎えます。新緑とシャクナゲ、三重塔の光景はとても美しく、フォトジェニック!例年4月下旬頃〜5月中旬頃に見頃を迎え、シャクナゲとツツジを一緒に楽しめる時期もあります。

ハートのアジサイとアジサイの海、幻想的なライトアップも

杉木立に囲まれたあじさい園。眼下一面に広がるあじさいの海は得も言われぬ美しさ。ぽわっと丸い西洋アジサイや可憐な額アジサイ、「幻のアジサイ」と呼ばれた七段花など、なんと約50種2万株のアジサイに出合うことができます。

画像提供:三室戸寺

また、例年6月中旬から下旬の土・日曜日は19時〜21時までライトアップも開催(最終受付2030分)。

園内にはハートの形をしたアジサイも。ハート型の品種があるのではなく、自然のいたずらが生み出したものなんですよ。毎年咲く場所も異なり、その数はごくわずか。宝探しのような気分で、ぜひ探してみてください。

ハートの紫陽花についてはこちらの記事もチェック!

画像提供:三室戸寺

あじさい園が開園する頃、本堂前の大階段には、あじさいアートの「あじさい昇鯉図(しょうりず)」がお目見え。こちらは青い滝を鯉が昇る姿を鉢植えのアジサイで現したもの。なんとその数700鉢!!コロナ禍に勝利するという希望を込めて作られたものなんですよ。あじさい園の開園は毎年6月上旬から7月上旬を予定。また、「あじさい昇鯉図」は10日間ほどを予定。

まるで極楽浄土の世界!本堂を彩る蓮園

画像提供:三室戸寺

毎年6月下旬から8月上旬にかけて本堂前の蓮園では、珍種の蓮『大洒錦』のほか、大賀ハス、古代バス、青円寺ハス、陽山紅、ミセススローカムなど100種、250鉢のハスが境内を彩ります。

画像提供:三室戸寺

また、蓮の葉にお酒を注ぎ茎(中は空洞)から飲む「ハス酒を楽しむ会」は毎年の恒例行事。今年(2023年)の開催は、78()予定。時間は9時~正午まで。先着300名 有料500円。※雨天中止

西行法師も賞賛した美しい紅葉

フォトAC

三室戸寺の紅葉は平安時代、西行法師によって歌にも詠まれ、また江戸時代には「三室戸の紅楓」として宇治十二景の一つにも数えられた、古くからの名所。黄色や赤、オレンジの錦に染まる山の斜面や、日本庭園“与楽園の石庭や池泉回遊式庭園は特に見応えあり。毎年11月下旬から12月上旬に見頃を迎えます。

2022年に開園の新名所!華やかなしだれ梅園

画像提供:三室戸寺

2022年に開園したばかりの「しだれ梅園」は新たな梅の新名所。園内では約250本におよぶ紅白のしだれ梅と宇治市内の眺望が楽しめます。見頃は2月中旬から3月下旬。

源氏物語と三室戸寺の関わりを解説

源氏物語『宇治十帖』のヒロイン、浮舟の自念仏「浮舟観音」を祀る

上写真は朝霧橋のたもとにある宇治十帖のモニュメント。源氏物語全54帖のうち前半は、光源氏を主人公にした華やかな宮廷での恋愛模様が描かれており、最後の十帖を『宇治十帖』といい、ここ宇治が舞台なんですよ。光源氏の子とされる薫君(かおるきみ)と孫の匂宮(におうのみや)の二人の男性と、大君(おおいきみ)、中君(なかのきみ)、浮舟(うきふね)の三人の姫君の物語が展開します。

画像提供:三室戸寺

三室戸寺鐘楼脇に「浮舟古跡」と刻まれた古碑がひっそりと佇んでいます。こちらは約250年前の江戸時代に「浮舟古跡社」を石碑に改めたものです。

画像提供:三室戸寺

その際、ご本尊「浮舟観音」は三室戸寺へ移されることに。以来、浮舟念持仏として、守り伝えらえています。

画像提供:三室戸寺

源氏物語にちなんだ恋おみくじ。物語の世界感に浸りながら、ぜひ恋愛運を占ってみて♪

アジサイにちなんだ愛らしい授与品が評判!

ハート型のアジサイがモチーフのお守り。愛を深めたい方におすすめ「ハート守り」500円。

ハート形のアジサイの絵馬500円。裏面に書かれているのは、ずばり「愛“Love”」の文字。

狛兎にちなんだ、授与品も!「昇運守」500円。聞き上手&福耳たてて幸運をキャッチして。

画像提供:三室戸寺

季節の花のスタンプが華やかな月限定御朱印も授与。書置きの御朱印は、なくなり次第終了。

四季折々の花々に彩られる三室戸寺は、季節ごとに異なる美しい表情を見せてくれます。何度訪れても新しい発見や感動を味わえるスポットなのでぜひ当記事を参考に訪ねてみてください。

 

■■INFORMATION■■

三室戸寺 
場所:京都府宇治市莵道滋賀谷21
電話:0774-21-2067
時間:4/1-10/318:3016:30(最終受付1540)、11/1-3/318301600(最終受付1510
拝観料:平常は大人500円、小人300円(2/18~7/17及び11月中 大人1,000円 小人500円)
休み:8/13.14.15、12/29.30.31
季節の花についての詳細情報はこちらから要チェック↓
https://www.mimurotoji.com/event/index.html

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