2023年の「中秋の名月」は9月29日(金)です。中秋の名月とは太陰太陽暦の8月15日の夜に見える月のことで、「十五夜」とも呼ばれています。しかも今年は満月(十五夜は満月とは限らないのです)! 京都でも「中秋の名月」に合わせて様々なイベントが開催されます。秋の夜空に浮かぶ美しい月を見て、風流な気分を味わいませんか?
明智光秀・ガラシャゆかりの地で秋の夜を楽しむ
【長岡京市】勝竜寺城公園「第32回 名月の宴」
開催:9月9日(土)
戦国武将・細川忠興と妻・ガラシャが新婚生活を送った長岡京市の勝龍寺城。そのお城を囲む勝竜寺城公園で行われる長岡京市の秋の風物詩です。
日本の歴史公園百選にも選定されている公園内は、竹灯籠や市内の小学生たちが夏休みに牛乳パックで作成したランタン(写真)でライトアップ。
さらに特設舞台が作られ、18時より文化協会員による大正琴やオカリナ、詩吟、日本舞踊などを披露されますし、誰でも参加できるお茶席(野点)もかけられ、文化に触れるしっとりとしたひと時が味わえます。
「文化協会創立40周年記念 第32回 名月の宴」
2023年9月9日(土) 18:00~20:30(終演予定)
入場料:無料
主催:長岡京市文化協会
※雨天中止
■■INFORMATION■■
勝竜寺城公園
京都府長岡京市勝竜寺13-1
TEL 075-955-9734 長岡京市文化協会事務局(長岡京市教育委員会 文化・スポーツ振興課 文化振興係)
開園時間:9:00~18:00(11~3月は~17;00)
入園料:無料
日本海に現れるロマンチックな道を眺める
【宮津市】丹後海と星の見える丘公園「お月見ウォーク ムーンロードを眺めませんか。」
開催:9月30日(土) ※2023年9月29日追記:天候不良のため、このイベントは中止になりました
日本海を望む山の中に広がる自然豊かな「丹後海と星の見える丘公園」。森に囲まれた公園は街灯などの明かりの影響が少なく、星空を観るのにはぴったりの条件が整っています。こちらでは毎月「星空観望会」が行われていますが、中秋の名月の翌日の9月30日(土)は特別に日本海に照らされる月の道、ムーンロードを楽しむ観察会が開催されます。
ガイドは「星のソムリエ」の資格を持つスタッフの徳本さん。夜空を観察するのにバツグンな環境なので肉眼でも十分観察できますが、望遠鏡や双眼鏡をお借りして、クレーターまで観察することも可能。遠くに聞こえる海の音をBGMに、のんびり秋の夜長を楽しんでみませんか。
丹後海と星の見える丘公園について知りたい方はこちらもどうぞ ↓ ↓ ↓
天橋立周辺で遊んで泊まる!丹後海と星の見える丘公園&マリーンピア
「お月見ウォーク ムーンロードを眺めませんか。」
2023年9月30日(土)17:45集合/19:30解散 ※天候不良のため中止
参加費:中学生以上1500円、小学生以下~3歳以上1000円
申し込み方法:公園ホームページもしくはメールにて
■■INFORMATION■■
京都府立 丹後海と星の見える丘公園
京都府宮津市里波見
TEL:0772-28-9111
開園時間:9:00 ~ 17:00 ※7~9月は 20:00まで
休園日:木曜日(祝日除く)、年末~2月末 ※7月~9月は無休
入園料:無料
口径95㎝もある反射望遠鏡で月を観察しよう
【綾部市】綾部市天文館「パオ」の「名月コンサート & 名月観望会」
開催:9月30日(土)
綾部市にある綾部市天文館「パオ」は、国内の公開天文台としては最大級、月はもちろん、惑星から銀河まで観察できる95cm反射望遠鏡を持つ天文館です。
こちらでは中秋の名月の頃に名月コンサートと名月観望会が行われており、今年は9月30日(土)に開催。今回の「名月コンサート」は箏による四重奏。映画『魔女の宅急便』の曲や童謡などが披露され、子供から大人まで楽しめる内容です。
その後は月の観望会(晴天の場合)。肉眼で眺めるだけでなく、スタッフの方の説明と共に天体望遠鏡で月や土星を観ることができます。とっても貴重な機会なので、ぜひ参加されてはいかがでしょう。
「名月コンサート & 名月観望会」
2023年9月30日(土)
名月コンサート19:00~
名月観望会20:00~
入場料:入館料のみ 大人300円 小中学生150円
コンサートは無料ですが、天文館の入館券とコンサート入場の整理券が必要です。整理券は、当日9:00から天文館にて配布(定員50名)
■■INFORMATION■■
綾部市天文館「パオ」
京都府綾部市里町久田21-8
TEL 0773-42-8080
開館時間:9:00~16:30(金~日曜日は~21:30)
休館日:月曜日、祝日の場合は開館、翌平日休み
入館料:一般300円、小・中学生150円
日本庭園で月夜の宴を楽しむ
【精華町】けいはんな記念公園「観月の夕べ~夜の庭園で楽しむお月見~」
開催:9月30日(土)、10月1日(日)
毎年恒例、精華町のけいはんな記念公園で行われる「観月の夕べ」。今年は9月30日(土)、10月1日(日)の二夜にわたり日本庭園「水景園」で開催されます。かがり火が焚かれ、ライトアップされた夜の庭園を散策したり、月をテーマにした「月のアート展」を鑑賞したりと、月夜の晩を楽しむことができます。
初日の9月30日(土)は「月の音楽会」や「月の夜店」、天体望遠鏡で月を観測する「お月見観望会」などを開催。屋内では天文ガイドプログラム付のおはなしも行われます。
2日目の10月1日(日)は先着200名にお月見団子を用意。また、「お月見の夜にお供えのお団子を子供に食べられると縁起が良い」という“お月見どろぼう”という言い伝えにちなみ、お団子の代わりに子供たちは竹の柄杓(ひしゃく)ですくった分だけお菓子がもらえるそうですよ。
月夜の晩、様々な催しを楽しむと共に、虫の音や草木の揺れる音などにも耳を澄ませ、ライトアップされた夜の庭園を味わってくださいね。
「観月の夕べ~夜の庭園で楽しむお月見~」
2023年9月30(土)、10月1日(日)17:30~21:00
入場料:無料
※9/30は雨天中止、10/1は雨天開催
※17:00に一旦閉園の後、準備を行い17:30に再開園
★月の音楽会
日時:2023年9月30日(土)18:30~20:00
■■INFORMATION■■
けいはんな記念公園 水景園
京都府相楽郡精華町精華台6-1
TEL 0774-93-1200
水景園開園時間:9:00~17:00(入園は16:30まで)
入園料:大人200円、小中学生100円
異国情緒ただよう境内で煎茶を味わう
【宇治市】萬福寺「月見の煎茶会」
開催:10月7日(土)
宇治市にある萬福寺では毎年、中秋の名月の頃に、近畿在住の煎茶道6流派がそれぞれ趣向を凝らした茶席を設けるという、とても贅沢な茶会が開かれます。
席は重要文化財に指定されている方丈や有声軒などに設えられ、自由に3席選ぶというスタイル。とても気軽な会なので、お茶が好きな方、煎茶道は初めてだけど体験してみたい、という方でも安心して参加できます。
日が暮れ始めると回廊に吊るされた灯篭(とうろう)や行燈(あんどん)に明かりが灯され風情たっぷり。黄檗宗ならではの荘厳な梵唄(黄檗声明)が流れる中で行われる献茶は、異国情緒も感じさせられます。年に一度、中秋の頃しか体験出来ない贅沢な空間をぜひ楽しんでください。
萬福寺について知りたい方はこちらもどうぞ ↓ ↓ ↓
境内に伝説の生き物がひそむ!?異国情緒あふれる京都・宇治の萬福寺を大解剖!
「月見の煎茶会」
2023年10月7日(土)14:00~19:00
入場料:前売券4000円(入山料込・入席券3枚)
申し込み方法:2023年9月25日(月)までにハガキ、FAX、メールにて申し込み(電話での受付は無し)
※当日券(枚数限定):山門にて、~16:00まで4500円にて販売(ただし規定枚数に達し次第終了)
問い合わせ:0774-32-1368(全日本煎茶道連盟)
■■INFORMATION■■
黄檗宗大本山 萬福寺
京都府宇治市五ケ庄三番割34
TEL 0774-32-3900
拝観時間:9:00 ~ 17:00(~16:30受付)
拝観料:500円、小中学生300円