
写真提供:宝泉院
いよいよ桜のシーズンが近づいてきましたね。今年のお花見スポットはお決まりですか?
京都府の数ある桜の名所から、今回は「絵になる桜」をテーマにおすすめのスポットをご紹介します。
ちょっと特別な桜の風景を見に出掛けてみませんか?
※記事中の情報はすべて2025年3月時点のものです。
乙女心をくすぐる猪目窓越しの桜
【宇治田原町】正寿院
例年の見頃:4月上旬頃

写真提供:正寿院
宇治田原町にある「正寿院」は、1200(正治2)年に飯尾山医王教寺(現在は廃寺)の塔頭寺院として建立された寺院。客殿の「猪目窓」や花と日本の風景をテーマに描かれた160枚の「天井画」など、フォトジェニックなスポットが女性を中心に人気のお寺です。
“猪目”とは、猪の目に由来したハート型の伝統的な文様で、獣の願力で災いを除き、福を招くといわれています。この猪目窓から見る桜は、乙女心をくすぐる可愛さです。

写真提供:正寿院
3月28日から31日と、4月4日から4月6日には、春の特別拝観「観桜会(桜のライトアップ)」が行われ、夜の静寂に照らし出された、儚くも艶やかな美しい桜を見ることができます。終了20分前頃には、床にアクリル板が設置され、リフレクションする夜桜を撮影することもできますよ。
観桜会は予約制なので、詳しくは公式HPのお知らせをご覧ください。
また、4月1日からは「秘仏十一面観世音修復記念特別開扉」が行われ、通常50年に1度だけご開扉される御本尊の秘仏十一面観世音の修復にあたり特別開扉されます。お姿を拝見する貴重なこの機会をお見逃しなく。こちらも詳しくは公式HPのお知らせをご覧くださいね。
■2025春の特別拝観「観桜会(桜のライトアップ)」
日程:2025年3月28日〜31日、4月4日〜4月6日 ※桜の開花状況により期間延長および追加日の可能性あり
時間:【1部】17:30〜19:00/【2部】19:30〜20:30
拝観料:1000円
※特別拝観は予約制となります。
正寿院について詳しくは、こちらの記事もぜひ▼
■■INFORMATION■■
正寿院
綴喜郡宇治田原町奥山田川上149
電話:0774-88-3601
時間:9:00~16:30(12月〜3月の冬季は10:00〜16:00)
拝観料:600円・菓子付
休み: 8月17日
心に染みる額縁庭園の里桜
【京都市】宝泉院
例年の見頃:4月上旬頃

写真提供:宝泉院
天台宗が栄えた大原の中心的道場だった勝林院の僧坊として、平安末期に創建された「宝泉院」。境内には、盤桓園(ばんかんえん)、鶴亀庭園、鹿野園(ろくやおん)、宝楽園の4つの庭園があり、特に客殿西側の盤桓園は「額縁庭園」として広く知られています。
鴨居と敷居、柱を額縁に見立て、竹林の中に咲く一本の里桜が彩りを添える光景は、心に染みる美しさがあります。耳を澄ますと聞こえてくる、葉ずれの音や鳥の囀りも心地よく、まさに生きた絵画を鑑賞することができますよ。
■■INFORMATION■■
宝泉院
左京区大原勝林院町187
電話:075-744-2409
拝観時間:9:00~17:00(受付終了16:30)
拝観料:大人900円、中・高生800円・小人700円 ※茶菓付
桜と飛龍観の見事なコラボレーション
【宮津市】天橋立ビューランド
見頃:4月上旬頃

画像提供:海の京都フォトギャラリー
日本三景・天橋立を南側から一望できる「天橋立ビューランド」は、高さ約130メートルの文珠山山頂にあるレトロな展望遊園地。ここから見る天橋立の眺望は天に舞う龍のように見えることから「飛龍観」と呼ばれており、桜と海、松林の見事なコラボレーションを楽しむことができます。
園内のあちこちで桜を見ることができるので、大パノラマで絶景を満喫できる観覧車や飛龍観回廊、サイクルカーなどと合わせて桜を満喫してくださいね。
■■INFORMATION■■
天橋立ビューランド
住所:宮津市字文珠
電話:0772-22-1000
時間:季節によって変動あり
料金:大人850円、小学生450円 ※未就学児は大人一人につき1名無料 ※2025年4月1日より、大人1,000円、小学生500円に金額改定
休み:年中無休
1,500本の桜が咲くロマンチックな桜トンネル
【亀岡市】和らぎの道(七谷川沿い)
例年の見頃:3月下旬~4月上旬頃

写真提供:(一社)亀岡市観光協会
亀岡市の七谷川沿いに設けられた「和らぎの道」は、丹波地方随一の桜の名所として知られる散策スポット。約1キロメートルにわたり約1,500本・30品種の桜が咲き乱れ、満開時には薄紅色に覆われたロマンチックな桜のトンネルを見ることができます。
3月25日から4月10日には「亀岡さくらウィーク」が開催され、和らぎの道など市内各所の“さくらスポット”のライトアップが行われます。昼とは違う幻想的な桜の風景を楽しんでくださいね。亀岡さくらウィークは開花状況により変更の場合があるので、詳しくは公式HPをご覧ください。
また、3月29日、30日には、和らぎの道のそばにある「さくら公園」やJR亀岡駅南口すぐの「南郷公園」で「亀岡さくらマルシェ」が開催されますよ。ぜひ、この機会に桜と亀岡市のおいしいものを堪能しに訪れてください。
■■INFORMAITON■■
和らぎの道(七谷川沿い)
所在地:亀岡市千歳町千歳・国分
電話:0771-22-0691(JR亀岡駅観光案内所)
しだれ桜とレトロ建築の融合
【京都市】京都府庁旧本館
例年の見頃:3月下旬~4月上旬頃
1904(明治37)年に建てられたレンガ造りの「京都府庁旧本館」は、創建時の姿をとどめる現役の官公庁建物としては日本最古のもの。四方を囲われた中庭には、大島桜と山桜の特徴を併せ持つ珍しい品種の「容保桜(かたもりざくら)」など、6品種・7本の桜が咲き揃います。中でも一際目を引くのが、中央に植えてある円山公園の初代「祇園しだれ桜」の孫にあたる実生木。降り注ぐように咲く桜の艶やかさと、ルネサンス洋式のレトロ建築が融合した美しさを楽しめます。
3月22日から4月6日には「観桜祭」が開催され、期間中は「夜桜ライトアップ」や「旧本館ガイドツアー」、「京都府庁こだわりマルシェ37」など、さまざまなイベント行われます。詳しくはこちらをチェックしてくださいね。
京都府庁旧本館について詳しくは、こちらの記事もぜひ▼
■■INFORMAITON■■
京都府庁旧本館
所在地:京都市上京区下立売通新町西入薮ノ内町
電話:075-414-5432
時間:10:00~17:00
料金:無料
休み:月・日、第2・4土曜日
五重塔と桜の静謐な美しさ
【木津川市】海住山寺
例年の見頃:3月下旬~4月上旬頃

画像提供:お茶の京都フォトライブラリー
木津川市の瓶原(みかのはら)を見おろす三上山の中腹にある「海住山寺」は、735(天平7)年に東大寺の開山・良弁(ろうべん)僧正が十一面観音を本尊として建立した観音寺に始まる古刹。鎌倉時代の五重塔として唯一現存する国宝の塔と桜の風景は、静謐な美しさが漂います。
山内ではソメイヨシノやしだれ桜などを見ることができるので、桜を愛でながらゆったりと散策するのもおすすめですよ。
海住山寺について、こちらの記事で詳しくご紹介▼
■■INFORMATION■■
海住山寺
木津川市加茂町例幣海住山20
電話:0774-76-2256
拝観時間:9:00~16:30
拝観料:500円(入山料を含む)
※ハイキング・散策等の方は入山料200円