たけのこの産地としても知られ、戦国武将・明智光秀の娘・ガラシャとも縁深い長岡京市。これまでKYOTOSIDEでご紹介してきた、編集部厳選の長岡京市おすすめスポットをまとめてみました!
- 竹の里・乙訓 長岡京市ってどんなまち
- 季節ごとの見どころが満載! 長岡京市おすすめ観光スポット
- 長岡京市のご当地おすすめグルメ
- 長岡京市版・KYOTOSIDE編集部の推し土産
- 「びっくり」から「癒し」まで! 長岡京市で楽しめる体験
- 編集部おすすめの長岡京コース
竹の里・乙訓 長岡京市ってどんなまち
京都府の南西部に位置する「竹の里・乙訓エリア」のひとつである長岡京市。市名は、奈良時代の日本の首都だった「平城京」から、794年に「平安京」に遷るまで10年間存在し、政治や文化の中心であった「長岡京(※)」にちなんでいます。
京都市へ電車で10〜15分、大阪へは約30分ほどの交通利便性の良いまちで、ベッドタウンとして栄えていますよ。
「京たけのこ」の産地としても知られ、伝統的な土作りから丹精込めて栽培される「たけのこ畑」は、庭園と見紛うほどに美しく整備されています。
※長岡京は現在の長岡京市、向日市、大山崎町、京都市の一部にかけて存在した、大きな都です。
また、戦国時代の美女と名高い細川ガラシャとも縁深いまちです。
明智光秀の三女として生まれ育った玉(後の細川ガラシャ)は、天正6年(1578)に父・光秀の主君である織田信長の勧めにより、16歳で「細川藤孝」の嫡男、細川忠興に嫁ぎました。その輿入れが執り行われたのが、現在の長岡京市にあった『勝竜寺城』です。細川忠興と玉は、宮津城に移るまでの約2年間を勝竜寺城で過ごし、二人の子宝に恵まれて幸せな新婚生活を過ごしました。悲劇の美女として知られるガラシャですが、長岡京市で過ごした時間は幸福だったのですね。
このように、京都や大阪の都心部に近いながらも、豊かな自然と奥深い歴史が残るまち、それが長岡京市です。
季節ごとの見どころが満載! 長岡京市おすすめ観光スポット
燃えるような深紅! 大迫力のキリシマツツジに染まる春の「長岡天満宮」
学問の神さま、菅原道真公を祀る長岡天満宮では、毎年4月末前後にキリシマツツジが見頃を迎えます。天神様といえば梅のイメージですが、長岡天満宮は日本有数のキリシマツツジの名所。外周約1キロの八条ヶ池を、推定樹齢150年のキリシマツツジが燃えるような深紅に染める景色は圧巻!!
www.kyotoside.jp平安時代に学者・政治家として活躍した長岡天満宮の御祭神・菅原道真公は、歌人の在原業平らとしばしば長岡の地を訪れ、詩歌管弦を楽しんだそうです。キリシマツツジ以外でも、梅やアヤメ、蓮に紅葉と、年間を通して、四季折々の花や植物に彩られている天満宮です。
www.kyotoside.jp新緑が心地よい「光明寺」のもみじ参道
『平家物語』に登場する熊谷次郎直実(くまがいじろうなおざね)が開基といわれる、西山浄土宗の総本山「光明寺」。境内は京都屈指の紅葉の名所として知られています。初夏には参道両側にある数百本のもみじが青々と色付き、総門をくぐり、左手に進んだ「もみじ参道」にできる青もみじのトンネルでは、思わず深く息を吸い込んでしまうような心地良さが漂います。
www.kyotoside.jp「柳谷観音 楊谷寺」の季節を彩る花手水と御朱印
平安時代より眼病平癒の祈願所として、天皇家や公家など高貴な身分の者から庶民まで、眼病に悩む人々に信仰されてきた歴史ある「柳谷観音 楊谷寺(ようこくじ)」。一年を通じて四季折々の美しい花手水(はなちょうず)が施されることでも有名なお寺です。
あじさいや椿、オリジナルの御朱印、お寺でアロマセラピーなど、さまざまな体験イベントも楽しめる魅力満載のお寺なんですよ。
四季折々の花々が美しい楊谷寺ですが、特に紫陽花の名所として知られています。6月初旬~7月上旬にかけては、境内に約30種、京都最⼤規模にあたる約5,000株ものあじさいが咲き誇ります。
たくさんの紫陽花で彩られた花手水も美しい!!
そしてこの時期に行われる「柳谷観音あじさいウイーク」の期間中、上書院の特別公開や限定御朱印の授与などが行われます。
www.kyotoside.jpまた、山深い山中に位置する楊谷寺。観光名所としてはあまり知られていませんが、実は隠れた紅葉スポット。境内が広いのでお気に入りの場所を探して散策するのも楽しみのひとつ♪
御朱印好きなら秋のチェックもお忘れなく! 毎年「柳谷観音紅葉ウィーク・柳谷アートフェア」が開催され、この時期限定のモミジの押し花が添えられた「淀殿美心押し花朱印」がいただけます。その他にも魅力的な御朱印があるので、お参りをした証としていただける素敵な御朱印に、ついついワクワクしてしまいます♪
www.kyotoside.jp玉(ガラシャ)が幸せな新婚時代を過ごした「勝龍寺城」
戦国武将・細川忠興の元へ16歳で輿入れした玉(ガラシャ)が幸せな新婚時代を過ごした「勝龍寺城」。現在は勝竜寺城公園として整備されており、公園内には二人の銅像も置かれています。ガラシャという名前は、明智光秀が起こした「本能寺の変」の後、波乱の生涯を送っていた玉がキリストに救いを求め受けた洗礼名です。
毎年11月の第2日曜日には「長岡京ガラシャ祭」が開催され、玉の輿入れ行列を再現した約3キロを練り歩く見応えある行列が行われます。例年6万人が訪れる長岡京市の一大イベントです!
※2021年の長岡京ガラシャ祭は、新型コロナウイルス感染症の状況を考慮し中止が決定しています。
www.kyotoside.jp長岡京市のご当地おすすめグルメ
刺身としても食べられる朝掘りの「京たけのこ」
たけのこといえば、炊き込みご飯に煮物、炒め物、天ぷらなど幅広く使える旬の万能食材! 旬である春に顔を出す京たけのこは「白子たけのこ」と呼ばれるほど色が白く、刺身としても食べられるやわらかさ。たけのこの産地である長岡京市では、朝ほりの新鮮かつ上質な「京たけのこ」を生でおいしく食べられます。甘みと独特の風味を持つ最高級品の京たけのこを是非ご賞味ください!
www.kyotoside.jp病みつきになっちゃう♡ 純喫茶フルールの「トルコライス」
創業時から親子4代で通い続けるファンもいる、地元で人気の純喫茶フルール。レトロ&クラシカルな店内や見目麗しいフルールのスイーツは近年、雑誌等メディアにも多数取り上げられ、全国からレトロ喫茶ファンが訪れています。
懐かしさを感じる豊富な洋食メニューは、その数約50種類! オーナーが旅行先で出合った料理がきっかけで誕生したという「トルコライス」は、トンカツがドンッと乗ったちょっぴりスパイシーなカレーピラフ。 少し甘めの手作りとんかつソースがかかった“とんかつ”と“ピラフ”の組み合わせは、食べだしたら止まらない!!
www.kyotoside.jpおしゃれな見た目にキュン♡クロワッサンとサンドイッチNew Birdの「クロワッサン」
長岡京市で40年以上愛されてきたパン屋さん「エスブレッド」が「クロワッサンとサンドイッチNew Bird」としてリニューアルオープン! 看板商品は北海道産の発酵バターを使用し、外はパリッっと、中はしっとりとした香り豊かなクロワッサン。プレーン以外にもラズベリーやチョコなど種類も豊富♪ 期間限定商品もあるので、ぜひチェックしてくださいね。
究極のパンシリーズ!? メサベルテ長岡京店の「究極のカスタードクリームパン」
リーズナブルで美味しいパンが並ぶメサベルテ長岡京店。こちらで人気なのが「究極」のパンシリーズ! なかでも一押しは「究極のカスタードクリームパン」。新鮮な卵や牛乳、バニラシュガーを使い、銅鍋で丹念に炊き上げられた手作りカスタードクリームはまさに究極! 濃厚でコクのあるまったりとした上品な甘さに思わず幸せの笑みが♡
www.kyotoside.jp子どもも喜ぶパンダシリーズ♪ カフェ シスコティの「パンダパフェ」
子どもと一緒にほっとできる場所がコンセプトのカフェ シスコティには、子どもから大人まで「かわいい〜♡」と言っちゃうパンダスイーツがいっぱい! バニラアイスで作られたパンダの顔が乗った「パンダパフェ」は、甘酸っぱいいちごソースやパイ、クランチ、自家製バナナアイスとチョコレートの層が味と食感の変化を楽しませてくれます。
www.kyotoside.jp感動の一杯! specialty coffee Unirの「スペシャルティコーヒー」
「スペシャルティコーヒー」とは、世界共通のカッピングと呼ばれる手法でコーヒーの甘みや酸味など、複数項目の評価が80点以上のコーヒーのこと。関西におけるスペシャルティコーヒーの草分けとして、多くのコーヒー好きから支持を集めるspecialty coffee Unir(ウニール)。世界各国から仕入れたコーヒー豆の焙煎にも徹底的にこだわり、納得のいくコーヒーだけを販売。確かな技術で淹れられるコーヒーはまさに感動の一杯です。
www.kyotoside.jp長岡京市版・KYOTOSIDE編集部の推し土産
京都府の現代の名工が作る菓子処 喜久春の「竹の子最中」
平成25年(2013)に「京都府の現代の名工」に選ばれた和菓子職人が、確かな技術と素材の良さを丁寧に活かして作る菓子が高評価を得ている喜久春。看板商品である「竹の子最中」もその一つ。大きく柔らかな京都産のたけのこを短冊状にカットし、三日三晩かけて甘露煮したものを、上品な甘さの餡と香ばしい最中種に挟んだ見た目もかわいい最中です。丹波大納言、京ゆず、白小豆の3種類の餡があるので食べる時に迷ってしまいそう。
ピエスモンテ・ヒロの笑顔がかわいい「タケノコマカロン」
クリクリとしたかわいい目に愛嬌たっぷりのスマイルフェイスが印象的なマカロン。長岡京市郊外にある老舗の洋菓子店ピエスモンテ・ヒロの島田シェフが手がける「タケノコマカロン」は、思わず食べるのをためらってしまいそうな可愛さ♡
味はキャラメル・モカ、フランボワーズ、抹茶、プラリネ、ショコラの5種類。中には地元・長岡京産のたけのこを使ったグラッセがゴロッとサンドされています。
ニルスの厳選素材で作られる「イタリアン・ジェラート」
店主自らが産地に足を運んで選んだ厳選素材を使用し、手間ひま惜しまず伝統的な技術にこだわって作るお菓子が地元で親しまれているニルス。完熟度100%の新鮮果汁をたっぷりと使い、季節の素材をいかした「イタリアン・ジェラート」もそのひとつです。貴重な天然バニラを使ったバニラジェラートをはじめ、後味さっぱりのほんのりビターなチョコレートジェラート、北海道産牛乳で作るコクのあるミルクジェラート、京都・宇治の有機抹茶を用いた抹茶ジェラートなど種類も豊富ですよ。
www.kyotoside.jp甘い×しょっぱいの無限ループ! 小倉山荘の「をぐら山春秋 ARARE&CHOCOLAT」
小倉山荘は長岡京市に本店をおく、京都老舗の煎餅とおかきの専門店。一袋にあられ4種とチョコレート菓子3種がセットになった「ARARE&CHOCOLAT」は、月をかたどったアーモンドあられ「夜半の月」や、煎餅に抹茶チョコレートをコーティングした「葉衣」、美しい文様をほどこした「月に花」など、見た目も名前も美しい♡ 一口サイズで食べやすいうえ、甘い×しょぱいの組み合わせに手が止まらなくなってしまうのが、なんとも悩ましいお菓子です。
www.kyotoside.jp耳元でゆれる“竹の泡” 高野竹工の「泡 abuku」イヤリング・ピアス
「日常に職人の技を飾る」をコンセプトに考案されたイヤーアクセサリーシリーズ「kazaru」。その中の一つ「泡 abuku」は、自然由来の竹素材とリンクするよう、モチーフもナチュラルに連なる水泡を表現したイヤリング&ピアス。丸いパーツの素材は、光沢と皮目の色味が美しい真竹を使用。白っぽい竹の内側と、黄色っぽい外側を使い分け、組み合わせることで遊び心を感じるデザインに。違和感なく日常に溶け込みつつも、個性的が光るデザインが魅力的です。
www.kyotoside.jp「びっくり」から「癒し」まで! 長岡京市で楽しめる体験
左官職人×ギタリスト!? 左音プロジェクトが行う「光る泥だんご作り体験」
長岡京市の左官職人とギタリスト率いる「左音プロジェクト」が行う「光る泥だんご作り体験」は今、長岡京市で大注目のワークショップです。
大工は知っているけど左官を知らない子が多い現代、職業体験も兼ねて、壁を塗る工程と同じ工程で磨き上げていくワークショップは、大人も子どもも夢中になること間違いなし!詳細はぜひ、リンク先の記事を読んでみてくださいね。
お寺でアロマセラピー「Gokan+」
美しい花手水で知られる柳谷観音 楊谷寺。こちらでは月に2日だけ開かれるサロン「Gokan+」による、眼精疲労ケアを取り入れたアロマセラピーが体験できます。明治時代後期に建てられた天皇家や公家など大切なお客様だけが使った特別なお部屋で行われる施術は、アロマケアと美容温灸鍼を融合した美心眼セラピーや、全メニューに眼精疲労ケアを組み入れた眼病にご利益のあるお寺ならではのプレミアムなアロマセラピー。途中、本堂から聞こえてくるお経や鐘の音や鳥のさえずり、お庭の滝の音など、自然のBGMに心地よさが増して、たまらなく贅沢な時間が流れます。
www.kyotoside.jp編集部おすすめの長岡京コース
電車でカタコト♪あの町この町~3つの駅でつながる「長岡京」を歩く~
JR長岡京駅、阪急長岡天神駅、西山天王山駅の3つの駅で繋がる長岡京市。豊かな自然と古都らしい風情をあわせもち、学問の神様・菅原道真公を祀る長岡天満宮や素敵なカフェ、雑貨屋さんが点在しています。長岡京市をたっぷり満喫できる、オススメの散策コースをご紹介♪
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