山陰海岸ジオパークや古墳など大自然と歴史深い京丹後市。これまでKYOTOSIDEでご紹介してきた、編集部厳選の京丹後市おすすめスポットをまとめてみました!
海の京都・京丹後市ってどんなまち?
京都府の北端に位置し、「海の京都」エリアに属する京丹後市。山陰海岸ジオパークの海岸線は美しく、かつて丹後王国があったとされるこの土地には多くの古墳が残されています。
また「丹後ちりめん」発祥の地としても知られ、京丹後市内の繊維産業の好況に沸いた商業の中心地には、珍しい狛猫を有する神社や趣ある建築物など、まち歩きにもおすすめのエリアです。
自然満喫!京丹後市おすすめ観光スポット
奇跡の絶景!青の洞窟
イタリアの青の洞窟にも並ぶ奇跡の絶景が見られる、間人(たいざ)地区の「青の洞窟」。この青い光景は海底の砂が小さな洞窟内で空の色を反射させているからだといわれています。周辺には入り口にハートマークが隠れている「愛の洞窟」など、人気スポットもたくさん!
ロマンチックに揺らめく ビーチブランコゆらり
網野町の夕日ヶ浦海岸に設置されているビーチブランコ「ゆらり」。高さ5メートル、幅約4メートルの流木などで作られた大型木製ブランコはSNS映えスポットとしても人気! 海辺に佇む大きなブランコは、思わず写真に収めたくロマンチックな風景です。
※2021年12月現在、修復のため一時的に撤去されていますが来年春あたりに復活予定
ちょっぴりセンチメンタルな気分に♡夕日が綺麗な京丹後の海
日本海の美しい海に面した京丹後市。水平線に沈む夕日はそれだけでも絵になる光景です。ドラマのロケ地として使用される「夕日ヶ浦」や、国の天然記念物・名勝に指定され、“鳴き砂の浜”として知られる「琴引浜」。日本海の荒波が生みだした奇岩、「屏風岩」がそそり立つ海。同じ京丹後市の海なのに表情はさまざま。夕暮れ時には、ちょっぴりセンチメンタルな気持ちと、感動的に美しい景色を見せてくれます。
地質遺産が残る「山陰海岸ジオパーク」に京都府の最北端「経ヶ岬灯台」!! 見所満載の丹後半島
京丹後市は丹後半島の大部分を占め、北側には「山陰海岸ジオパーク」として認定された地質遺産が残る美しい海岸線が続きます。このエリアには鬼退治の伝説が残る「立岩」や、6世紀後半から7世紀はじめ頃に作られた「大成古墳群」など、大自然の産物や歴史が絶景と共に残る場所。
また、丹後町袖志にある「経ケ岬灯台」は京都府および近畿地方の最北端! 海抜148メートルの断崖にそびえ立つ白亜の灯台は、まるでヨーロッパ教会のような美しさです。
丹後ナンバー2規模の巨大古墳! 神明山古墳
大きな古墳が幾つも残る京丹後市。約2000年前の弥生時代後半から古墳時代にかけて、京丹後市周辺には王国があったといわれています。現在では大きな山のようにしか見えない「神明山古墳」は、丹後王国の終焉を告げる古墳ともいわており、丹後ナンバー2規模の巨大古墳だったそう。出土品は近隣の「古代の里資料館」に展示されているので、古墳跡と資料館を巡って古代に思いを馳せるのも楽しそうですね。
www.kyotoside.jp www.kyotoside.jp楽しすぎる♪ 西日本最大級の道の駅! 丹後王国「食のみやこ」
京都縦貫自動車道「京丹後大宮」ICより車で約15km。甲子園球場約8個分もの広大な敷地に、レストラン、ショップ、畑に牧場、アトラクション、そしてホテルまで併設された西日本最大級の道の駅。「食べる」「遊ぶ」「買う」「体験」を備えた、滞在型の「道の駅」です!
猫好きにはたまりません♡木島神社の狛猫
峰山町に鎮座する「金刀比羅神社」。境内にある「木島神社」には、全国的にも珍しい狛猫がいらっしゃいます。向かって左は、子猫の頭に手を載せた母猫と、母猫にしがみつく子猫の姿が可愛い狛猫♡「阿(あ)」と口を開けたお顔が少し怖いけれど、神社や子猫を守っているのかと思うとなんとも凛々しいお姿! 向かって右には「吽(うん)」の口でキリッとしたお顔の狛猫が。なぜ狛猫なのかというと、丹後ちりめんの産地であることから、マユや蚕をネズミから守る「機織養蚕の守護神」としてお仕えしているのだとか。
広い空と大地に海!開放感たっぷりの碇高原
丹後天橋立大江山国定公園内にある「碇(いかり)高原」は、日本海を一望する開放的なパノラマが自慢! 標高約400mに位置し、88ヘクタールほどの広さを誇るエリアには、大草原に広がる遊歩道が整備され、自然を感じながら散策が楽しめます。高原内には牧草地が広がり、丹後牛を放牧。ヤギやヒツジたちと無料で触れ合える「ふれあい牧場」もあり、子どもも大人も楽しめます♪
安野光雅氏の世界と和久傳の味が楽しめる 和久傳ノ森
明治3年、京丹後市で料理旅館として創業し、東京などにも「おもたせ」の店舗を展開する名料亭「和久傳(わくでん)」。創業の地である京丹後市につくられた「和久傳ノ森」内には、世界的人気の画家であり絵本作家、安野光雅氏の絵画が展示されている美術館「森の中の家 安野光雅館」があります。美術館の設計は世界的建築家・安藤忠雄氏。コンクリートやガラス素材などを用い、光を意識した近代的な建築が印象的ですが、こちらの美術館では黒い杉板張りの外壁なのが興味深い!! また、すぐ隣にある工房レストラン「wakuden MORI」では、京丹後で採れた食材を使った和久傳の味が楽しめます。
京丹後市のディープな博物館3選
京丹後市にはちょっとディープでマニアックな博物館が存在します。「キュッキュッ」と音がする砂浜で知られる琴引浜、この鳴き砂をテーマに海の環境保全を考える資料や漂着物などの展示している「鳴き砂の博物館」や、網野町出身の野球界のレジェンド、野村克也さんの軌跡をたどる「野村克也ベースボールギャラリー」。平安時代を代表する謎に包まれたミステリアスな歌人・小野小町に関わる備品や小町伝説由来記などを展示した「小町の舎」など、マニアのアンテナにビビッと反応しそう。ちょっとでも気になったなら迷わず覗いてみてください。
京丹後市ご馳走グルメ
風蘭の館 かき小屋の「60分牡蠣食放題」
廃校になった小学校をリノベーションした宿「風蘭の館」の隣にある小さな「カキ小屋」では、11月初旬~5月末にかけて「60分牡蠣食放題」が楽しめます。水産会社直営なので、久美浜湾で養殖、水揚げされたばかりの新鮮な牡蠣をたっぷり味わえます。目の前の大きな鉄板で一気に蒸し焼きされた牡蠣は、ふんわりプリプリ食感でミルキーでコクのある味わいが最高!!
遠方からのファンも訪れるuRashiMaの「ピザ」
カウンター4席のみの小さなピッツェリア「uRashiMa」。魚介類をはじめ、地元産の食材を使い提供される絶品ピザは本場ナポリの味が楽しめると評判! オーナーシェフの藤原さんは、2012年にピッツァの世界大会「ナポリピッツァオリンピック」でファンタジーア部門世界第2位に選ばれたという経歴の持ち主。メニューは定番の「マルゲリータ」をはじめ、40種類ほどがスタンバイされています。
道の駅丹後王国「食のみやこ」の「自家製ソーセージ」に舌鼓!
グルメ施設が大充実している道の駅 丹後王国「食のみやこ」。こちらでは2019年度ドイツ国際コンテストでIFFA金賞・銀賞を受賞した自家製ソーセージが食べられます。京都のブランド豚肉「京丹波高原豚」を100%使用し、無添加で豚本来の旨みを存分に味わえる逸品! この旨味、ついついビールが欲しくなる! そんな時は、園内のビール工房で作られている高品質で飲みやすい味わいが特徴の「丹後クラフトビール」をご一緒にどうぞ♪
碇高原ステーキハウスでいただく「厳選肉料理」
碇高原の牧場内にある「碇高原ステーキハウス」では、雄大な景色を眺めながら、厳選された国産和牛やオージービーフがいただけます。オリジナルのステーキソースが肉の旨味を引き立て、一口食べれば口福なひとときが訪れます。
マ・メゾンの絶品「デミグラスソース」
綱野町にあるレストラン「マ・メゾン」。フランスの田舎町に建つかわい一軒家のようなお店の自慢は絶品のデミグラスソース! 創業1984年のオープン時より、兄弟弟子から寸胴鍋で分けてもらったソースを追い足しながら大切に作られてきたそう。このソースが味わえる人気のハンバーグやタンシチュー、ポークカツレツはイチオシです!
飯なの?麺なの? 中華小僧 安安の「蟹飯麺 蟹みそ付き」
網野町にある「中華小僧 安安」の「蟹飯麺(かにはんめん)」。飯なの?麺なの?と突っ込みたくなるその正体は、カニ雑炊…と見せかけたラーメン!? 鶏ガラと数種類の野菜を煮込んであっさりと仕上げたベースのスープに、カニ身とご飯を入れて塩味をプラス。刻みネギと溶き卵を加え、とろみをつけた雑炊風スープを麺にかえればアツアツとろとろの「蟹飯麺」の出来上がり。別容器で提供されるカニ味噌を加えれば味変も楽しめる、なんとも贅沢なラーメン!
ほのかに香るセントラーレ・ホテル京丹後の「ラベンダーソフトクリーム」
小野小町とゆかりの深い大宮町にある「セントラーレ・ホテル京丹後」。こちらで販売されているキレイな紫の色の「ラベンダーソフトクリーム」は、ほのかなラベンダーの香りと甘すぎないさっぱりとした味わいが人気です。
京丹後市版・KYOTOSIDE編集部の推し土産
御菓子司あんの和洋が織りなす至極の逸品!「京丹後黒豆チーズケーキ」
和菓子一筋23年の「御菓子司あん」が半年かけて開発した「京丹後黒豆チーズケーキ」。京都の名産品である黒豆を使用した特製黒豆あんとチーズケーキを最中で挟んだ至極の逸品! 手のひらサイズのチーズケーキにおさめられた、和洋織りなす上品な味わいは、ほっこりティータイムやお持たせにおすすめです。
ごろっと大きなりんごが嬉しい♪まめドーナツの「りんごドーナツ」
網野町の「まめドーナツ」で販売される焼きドーナツは、ふんわりモチモチ食感が特徴。大きくカットされたりんごがごろっと入った「りんごドーナツ」は、りんご本来の甘みが感じられる逸品です。営業スケジュールや当日のラインナップはFacebookからチェックしてください。
パンに塗っても美味しいEGGTONEの「パステルプリン」
自然派たまごにこだわった「EGGTONE」の「パステルプリン」は、カスタードクリームのような濃厚で滑らかな味わいが特徴。卵本来の美味しさを活かすため、キャラメルを入れずに濃厚で味わい深い口当たりの「KIMIIRO」や、京都産宇治抹茶を使用した「MACCYA」など種類も選べて嬉しい♪ パンに塗って食べても美味しいのでお好みのアレンジを見つけるのも楽しそうです。
世界のビール審査会で受賞!「京都丹後クラフトビール」
道の駅 丹後王国「食のみやこ」園内のビール工房で作られている「丹後クラフトビール」。世界のビール審査会で数度の受賞を誇り、高品質で飲みやすい味わいが特徴。丹後に縁のある七姫(乙姫・羽衣天女・穴穂部間人皇女・細川ガラシャ・小野小町・安寿姫・静御前)が描かれたパッケージは、コンプリートしたくなるかわいさ♡
琴引の塩を使った小野甚味噌醤油醸造の「琴引の塩ぽんず」丹後・琴引浜の海水を煮詰めてできた“琴引の塩”と、接木をせず、種から育てた国産の希少な“実生の柚子”を主な原料にしてつくられた「野甚味噌醤油醸造」の「琴引の塩ぽんず」。水炊きや湯豆腐、ぶりしゃぶほか、オリーブオイルと合わせてドレッシングとしても美味しくいただけます。
www.kyotoside.jpミルク工房そらの風味豊かな「ジャージーチーズ」
「ミルク工房そら」でつくられる「ジャージーチーズ」は濃厚でコクがあるのに後味あっさり。朝に搾った新鮮なジャージー牛乳を使ってその日のうちに作られるので、ミルクの風味が豊かで味わい深い。牧場のジャージーチーズのモッツァレラとリコッタチーズを使ったピザ「リコッタ・ロッソ」もおすすめ。オンライン販売もされているので、お家でポチッと購入できるのも嬉しいところ。
幻のカニをお家で♪丹後ひもの屋の「間人ガニのカニすきセット」
幻のカニと称される京丹後の“間人ガニ”。抜群の鮮度を誇る府内有数のブランドガニです! そんなカニがお家でも食べられるのが、「丹後ひもの屋」の「間人ガニのカニすきセット」。調理済の状態で届くので下準備も不要! さらに地元旅館で使用している「琴引の出汁」付きなので手軽に美味しいカニすきが食べられます。(冬場のシケの影響で仕入れが困難な場合もあります。)
丹後半島の郷土料理 地産食堂ひさみ「ひさみのへしこ【至福】」
丹後半島の伝統料理「へしこ」とは、塩漬けにしたサバやイワシを米ぬかに漬け、1年以上熟成させた保存食です。昔から越冬の保存食として重宝され、冬の味覚としても知られています。「地産食堂ひさみ」の「ひさみのへしこ【至福】」は秘伝の味をベースに、脂がのったサバの旨味が引き立つ逸品です。
徳川家康が魅了された郷土料理「このしろ寿司」
このしろ寿司は、冬に旬を迎えるコノシロを使い、炒ったおからや麻の実(おのみ)、柚子の皮を腹に詰めた郷土料理です。久美浜湾で獲れるコノシロは、幼魚のシンコやコハダが江戸前寿司のネタの定番として有名な魚。久美浜では保存食として昔から珍重してきました。
このしろ寿司はなんと、あの江戸幕府初代将軍・徳川家康をも魅了したという伝承があります。詳しくは、こちらの記事を読んでみてくださいね。
編集部おすすめの京丹後市コース
京丹後の海を巡る冒険と間人パワースポットの旅
日々、素敵スポットを探しまわるKYOTOSIDE編集部の女子たちが目指したのは、犬ヶ岬(いぬがみさき)にある絶景スポット「青の洞窟」。竹野漁港より“とび丸タクシー”を利用して海に繰り出し、期待を胸に「青の洞窟・愛の洞窟探検ツアー」へ! 数々の奇岩がある海域やヴィーナスが入り口を守る「愛の洞窟」そして「青の洞窟」内へ……。約1時間の船旅観光体験をじっくりレポート!
海の冒険を楽しんだら今度は陸へ! と、間人エリアのパワースポットを巡ります。山陰海岸ジオパークでは2500万年分の地層と地質のパワーを感じるスポットや、不思議な彫刻がある「竹野神社」など、心を満たせるパワーチャージの旅はいかがでしょう。
奥深き久美浜町をじっくり巡る
かつて久美浜県が設置されていたという久美浜町。瓦の載った立派な日本建築の久美浜駅舎をスタート地点に、自転車でじっくりまちなかを巡ります。京都一の豪商と異名を持つ稲葉本家住宅で郷土料理を楽しみ、京丹後のパワースポットで運気をチャージ♪ 久美浜湾の風景に癒されたら、江戸時代創業の酒蔵で晩酌用のお酒をゲット! 見どころ満載で奥深いまちを巡ってみませんか?
www.kyotoside.jp金刀比羅神社が鎮座する旧峰山町を散策
丹後地方を代表する絹織物「丹後ちりめん」発祥の地、峰山町。「ガチャ万景気」とよばれた繊維産業の好況に沸いた京丹後の商業中心地でもあったまちを散策。金刀比羅神社から峰山小学校までの旧峰山町の中心エリアを歩いてみると、趣あるちりめん問屋や近代日本の名建築、猫の気配を感じる芋焼酎の「丹後蔵」など、素敵なスポットを発見!
www.kyotoside.jp観光タクシーでぐるり久美浜湾絶景旅!
観光スポットが点在している久美浜湾周辺。周囲約28キロの湾沿いを、便利な観光タクシーを貸し切りぐるり一周旅。1年を通じて約300種類におよぶ花木や山野草が次々に咲き、丹後の花の寺として知られる「如意寺」や、久美浜の歴史を語る上で外せない稲葉本家、久美浜イチの絶景スポット「かぶと山展望台」を巡る癒しのコース。
観光タクシー利用の嬉しいところは体力と時間に余裕ができるとこ♪ ランチやスイーツをゆっくり楽しめながら、しっかり観光できるのが嬉しいポイント。なかでも印象的なのはドライバーさんが案内してくれた「神谷太刀宮の磐座」。樹齢何百年に及ぶ木々と巨岩には少し圧倒されるような空気すら感じます。最後は久美浜駅まで送ってもらい旅は終了。ドライバーさんとの会話も楽しい観光タクシーで久美浜湾を一周してみませんか?
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