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京都府の厳かで艶やかな「歴史的建造物の世界」~中世編~

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歴史的な建造物が数多く残る京都府内。当時の姿を残したまま現代に存在している建造物からは、それぞれの時代に生きていた人々の営みが垣間見えそうです。KYOTO SIDEでこれまで取り上げてきた記事の「歴史的建造物」を時代ごとにご紹介しています。古代編に続き「中世編」では、平安時代~戦国・安土桃山時代をピックアップ!!

貴族中心の煌びやかな平安時代

極楽浄土を再現した国宝・平等院「鳳凰堂」

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天喜元年(1053)、関白・藤原頼通が平等院に建立した「阿弥陀堂」。「中堂」と両サイドに広がる「翼廊」、「尾廊」からなる建物で、屋根には一対の鳳凰が据えられています。正面からみた阿弥陀堂の姿が鳳凰が羽を広げたように見えることから、江戸時代には「鳳凰堂」と呼ばれるようになりました。経典の中に出てくる極楽の宝池に浮かぶ阿弥陀如来の宮殿や庭園をモチーフに、極楽浄土を再現したとされる建築美は、藤原摂関家の栄華を偲ぶ貴重な遺構です。

世界遺産・平等院の鳳凰堂を徹底解剖!国宝密度が日本一

10円玉でお馴染みの平等院鳳凰堂は日本を代表する観光地として有名です。編集部スタッフSは公私ともに何度も平等院を訪れていますが、さすが!世界遺産。何度訪れても新しい発見があります。平等院のことを知り尽くした学芸員さんに見 […]
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1700年の歴史を誇る宇治の産土神「宇治神社」

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宇治の産土神である宇治神社。鎌倉時代に建築された「本殿」は国の重要文化財に指定されています。応神天皇の皇子・菟道稚郎子命をご祭神とし、宇治神社は菟道稚郎子命の宮居跡に建てられたと伝わっています。

神社建築最古の本殿が残る「宇治上神社」

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世界遺産、宇治上神社を入ってすぐ正面にある「拝殿」。建保3年(1215)に創建されたと伝えられており、国宝に指定されています。

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拝殿の裏にある「本殿」は建築木材の年輪から康平3年(1060)創建と推定されています。現存する神社建築で最古のものといわれており、国宝に指定されています。

www.kyotoside.jpミニコラム:「宇治市源氏物語ミュージアム」で平安時代を知る

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「宇治市源氏物語ミュージアム」では平安時代の代表的書物『源氏物語』をわかりやすくまとめた映像や、光源氏の邸宅「六条院」をジオラマで再現した展示コーナを通して平安時代を学ぶことがでます。また、煌びやかな平安貴族の世界観を体感できる体験型展示コーナーでは、平安時代に行われていた香木の香りを当てる「源氏香」など、当時の文化を体験することができます。

京都府の厳かで艶やかな「歴史的建造物の世界」~中世編~

歴史的な建造物が数多く残る京都府内。当時の姿を残したまま現代に存在している建造物からは、それぞれの時代に生きていた人々の営みが垣間見えそうです。KYOTO SIDEでこれまで取り上げてきた記事の「歴史的建造物」を時代ごと […]
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武士の文化が花開いた鎌倉時代

「海住山寺」に残る 唯一現存する鎌倉時代の五重塔

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本堂北側に配置されている「文殊堂」は鎌倉時代の前期に建立されており、重要文化財に指定されています。

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また、国宝に指定されている「五重塔」は、建保2年(1214)後鳥羽天皇から下賜された仏舎利を収めるために建立された高さ17.7メートルの塔。層内部には仏舎利が納められており、塔自体が厨子(ずし)のような珍しい構造。鎌倉時代の五重塔として唯一現存する塔です。

【2019秋】海住山寺で文化財特別公開!紅葉狩りをしながら古寺探訪はいかが?

【写真提供:(一社)木津川市観光協会】 文化財の宝庫京都では寺院が毎秋、紅葉の色づくころに合わせて貴重な文化財を一般公開することが多いんです。 京都府の最南端の地、南山城地方にある古寺、海住山寺(かいじゅうせんじ)では2 […]
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京都府北部唯一の国宝建造物 光明寺「二王門」

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聖徳太子が創建したと伝わる光明寺。仁王門の建立は宝治2年(1248)とされており、建物は入母屋造の二重門。屋根は全国的にも珍しい栗の栩葺(とちぶき)で、昭和29年に国宝に指定されています。平成30年(2018)に約3年かけて行われた修復工事では、当時の色を再現し約750年前の創建時の落ち着いた朱塗りに戻りました。

すぐそばにある大自然「綾部トレイル」でトレッキングはいかが?

京都府北部の綾部市は豊かな自然に囲まれ、素晴らしい山や森がたくさんある地。中でもJR綾部駅から車で約30分のところにある上林地区は里山の風景が残る美しいエリアです。その山や森の魅力を感じながら歩こうというのが「綾部トレイ […]
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ミニコラム:「刀工」の悲願を通して鎌倉時代を感じる

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亀岡に鍛刀場を構える刀工に聞く、日本刀の作り方と名刀の見分け方。今や美術工芸品として注目されている日本刀ですが、中でも鎌倉時代の刀は最も価値が高いといわれているそうです。しかし刀の作り方は口伝で受け継がれており、後世に残りづらく、刀そのものは残っていても作り方は残っていないのだとか……。京都府内でも数少ない刀工の思いを通して、鎌倉時代を感じてみませんか?

京都・亀岡の刀工に聞く「日本刀の作り方」と「名刀」の見分け方とは?

世は空前の刀剣ブーム――。年末の紅白歌合戦でも刀剣男士が大活躍し、社会現象を巻き起こしている日本刀。武士の時代は人々の身近にあった日本刀ですが、今や美術工芸品。その刀剣がなぜ今の時代、こんなにも注目され熱い支持を得ている […]
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現代に受け継がれる文化が生まれた室町時代

赤鬼が支える岩船寺の「三重塔」

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木津川市賀茂町にある岩船寺。境内には重要文化財に指定されている三重塔があり、寺伝によると承和年間(834~847年)に仁明天皇が建立とありますが、承久の乱で兵火を被った記録があることから、現存する塔は室町時代の建立とも考えられています。よく見ると四隅の垂木を支える赤鬼の姿を見ることができます。

【京都・木津川市】岩船寺から浄瑠璃寺までの仏像ハイキング

京都府南部の木津川市。その中でもさらに南。奈良との県境付近にある当尾(とうの)の里には沢山の磨崖仏や石仏、古刹があると聞いていたので、ぜひ一度歩いてみたかったのです。今頃はきっと紅葉の美しい季節のはず。「石仏と紅葉」とい […]
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室町時代に再建された金剛院の「三重塔」

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舞鶴市鹿原にある金剛院は三島由紀夫の小説『金閣寺』にも登場する名刹。こちらの「三重塔」は、平安時代に白河天皇の勅願で建立されたと伝えられており、室町時代に再建されたものです。大正6年(1917)に重要文化財に指定されています。

【2024】京都・青もみじの名所|初夏を彩る新緑の絶景スポット

初夏の風が心地よく、新緑が美しい季節になりましたね。近年、紅葉と同様に人気があるのが、5月〜7月頃にかけて見頃を迎える「青もみじ」です。瑞々しく茂る青もみじの絶景を眺めに、お出掛けしてみませんか♪ 青もみじ越しにみる五重 […]
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室町時代の流造様式の代表的建造物 向日神社「本殿」

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竹の径などで知られる向日市にある向日神社の「本殿」は、室町時代に建築されたもの。建築様式は神社建築の様式で最も一般的とされる三間社流造で、国の重要文化財にも指定されています。

【2023】京都府の紅葉名所〜穴場と朝観光スポットを一挙紹介〜

徐々に気温も秋らしくなり、今年の紅葉を楽しみにしている方も多いのではないでしょうか。今年もKYOTOSIDE編集部が厳選した、穴場の紅葉スポットをご紹介します。また、ゆっくり見たい方には“朝観光”もおすすめです。混雑を避 […]
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ミニコラム:綾部の古民家料理店「お味噌庵 織りや」で室町時代を感じる

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綾部市豊里町にある「お味噌庵 織りや」は室町時代をコンセプトにした味噌料理店。茅葺の土塀門や店内を始め、敷地内には室町時代の市場の様子が広がります。まさかタイムスリップした?って気持ちになってしまうくらいの“室町っぷり”を感じてみませんか?

綾部の古民家料理店「お味噌庵 織りや」で室町時代を体感!

「海の京都」「森の京都」の両方に属し、豊かな自然に包まれた京都府綾部市。その山から由良川へとそそぐ犀川のほとりに今夏、「室町時代」をコンセプトに、心と体に優しい味噌料理を食べられるお店ができたと聞き、早速お伺いしてきまし […]
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戦乱が続く戦国時代から安土桃山時代へ

ミニコラム:細川ガラシャを通して戦国時代を知る

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明智光秀の三女として生まれた戦国時代の姫、玉(ガラシャ)。16歳で戦国武将・細川忠興の元へ輿入れしたのち、明智光秀が起こした「本能寺の変」を境に波乱の生涯を送ることになります。「ガラシャ」という名はキリスト教の洗礼名。ガラシャのゆかりのちを通して戦国時代に触れてみませんか?

悲劇の美女!細川ガラシャゆかりの地【長岡京市・宮津市・京丹後市】

大河ドラマ『麒麟がくる』で主人公・明智光秀の家族にもスポットがあたっています!今回ご紹介するのは光秀の娘、玉(たま)、後の細川ガラシャ。国民的な人気を誇る女優さんが演じていることでも話題です!! なんとこのガラシャ、17 […]
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こちらの「歴史的建造物の世界」記事もぜひ併せてご覧ください▼

古代編

京都府のミステリアスな「歴史的建造物の世界」~古代編~

千年以上も都が続いた「京都」。今でも京都府内には歴史的な建造物が数多く残っていますね。それぞれの時代によって役割や形が変わり、時には謎が含まれていたりと、ちょっとミステリアスな部分があるのも建造物の魅力。そこで、これまで […]

近世編

京都府の風格がある「歴史的建造物の世界」 ~近世編~

長い歴史の中でいくつもの建造物が現代に残る「京都」。新しく建てられたもの、中には当時の趣を残し、再建されたものも数多くあります。様々な状況で現代に残る建造物の魅力。KYOTO SIDEではこれまで取り上げてきた記事の「歴 […]
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